中1の子から、
英語の長文問題で習ってない単語が出てきて、わからなかったんだけど、どうすれば?
という質問をもらいました。
もちろん、日ごろから単語力アップは努力しておくべきですが、
テスト中に出てきた知らない単語は、
どれだけ考えたって、何もひねり出せません。
そこで、そういう時にはどうするか?
また、効果的な学習方法についてもお話ししておきます。
文脈から推測する
長文というのは、テーマがあって、それについて、いろいろ話が進んでいきます。
そこで。
もし、習っていない単語が出てきても、そこで立ち止まってしまうのではなく、
とりあえずは、全体の文章を読んでみましょう。
長文で何が言いたいのか?大雑把につかむことができれば、
わからない単語の意味を推測できることがあります。
文の構造から優先順位をつける
長文で何が言いたいのか?は、おおよそつかめたけれど、
どうしても、その単語で引っかかってしまう。
そういう時には、
文の構造をチェックしてみましょう。
注意
文の構造をチェックする時には、余分な飾りはすべて取っ払って、骨組みだけにします。
たとえば、And with the new "Longlife Battery," you can use your Worldbook for up to 24 hours.という英文の場合、And with the new "Longlife Batteryとfor up to 24 hoursは、とりあえず無視します。
ちなみに、カンマがついている、前置詞がついているものなどが、飾りと考えてよいと思います。
長い英文も、骨組みだけにすれば、you can use your Worldbookだけになります。
上記のように、英文を骨組みだけにすると、文の構造は、とてもわかりやすくなります。
その上で、
まず、動詞を見つけてから、その主語を見つけてみましょう。
中1レベルだと、それほど、複雑な文章にはなっていないので、
メインとなる主語と動詞は、簡単に見つかるはずです。
その上で、パズルにあてはめていきます。
主語 + be動詞 + ほにゃほにゃ
の形であれば、
この英文が示しているのは、
主語 = 主語の説明をしている のだな。
と理解しましょう。
それ以外の動詞の場合には、
主語 + 動詞 + いろいろ
という形がほとんどなので、
この英文が示しているのは、
主語が、なんらかの動作をする→その動作の対象だ。
と理解します。
※動作の対象物が無い場合は、主語 + 動詞だけで終わります。
このように、余分な飾りを取り去り、
パズルにあてはめていくと、
- 何が一番、言いたいことなのか?
- どこが、一番、重要なのか?
が、見えてくるはずです。
たとえば、上記の例では、
you can use your Worldbook
ここが、もっとも大事な部分です。
主語=you あなたは
動詞(youの動作)=can use 使うことができる
いろいろ(動作の対象)= your Worldbook あなたのワールドブックを
これで、OKです。
もちろん、それ以上読めるのであれば、読んでいけばいいですが、
もし、無理ならば、そのままでも構いません。
多分。
中学レベルにおいては、わからない単語が、メインの部分に使われていることはあまりないはずです。
大事なのは、長文の中で、一番大事な部分を抑えることです。
むしろ、一つか二つのわからない単語にひっかかって、「長文わからない~」とパニックになる方が、問題です。
実際、メインの部分が理解できたら、
And with the new "Longlife Battery
for up to 24 hours
も、攻略できそうじゃありませんか?
単語が推測できない理由は?
それでも、まだ、
わからない単語の意味なんて推測できない!
そう思うかもしれません。
でも、それは、
単語をすべて知っていなければ、訳せない!意味がわからない!
そう、思い込んでいるからです。
多くの中学生が、この落とし穴にはまるのは、
日ごろから、構造になど目もくれず、
単語の意味を一つずつ、くっつけて、それらしい文章を自分勝手に作ってしまっているからです。
英語を日本語で理解する時に、
そのやり方は、絶対に直さないといけません。
英語は長~い文になるのが、当たり前だし、普通です。
だからこそ、長い文の中で、大事な部分を真っ先に読み取る。
こういう癖をつけておきましょう。
単語の重要度を確認する
ただし、そのためには?
そう。長い英文を骨組みだけにしないといけませんよね?
この時、
- 動詞が何か?を突き止めること。
- 主語が何か?を突き止めること。
この二つがとても重要だということが、今日、わかりましたね。
ということは、
日ごろから、単語の品詞もできるだけチェックしておく必要があるということです。
※なぜなら、動詞がわからないと、重要な部分も見つけられないから。
前置詞のコアを理解しておく
さらに。できれば、
And with the new "Longlife Battery
for up to 24 hours
の意味まで理解できるようになりたいですね。
ここまで、求めるならば、
とにもかくにも、
前置詞のコアの意味を、ちゃんと理解しておくことです。
たとえば、
- withは、いっしょに、というイメージ。
だから、
And with the new "Longlife Batteryは、新しいロングライフバッテリーと一緒に→このバッテリーを使えば、って意味になります。
また、
for up to は、熟語ですが、別に覚える必要はありません。
なぜなら、それぞれの前置詞のコアを理解しておけば、
意味は大体、推し量れるからです。
※下記の図を参照
※forは「向かう」イメージから、時間や距離などの範囲を表します。
※upは「基準より上に向かう」イメージから、ある点に近づくという意味にもなります。
※toは「forとは違い、ゴールに到達している矢印」のイメージです。
上記のことから、for up to 24 hoursは、24時間に到達するまでの間=24時間じゅうずっと、という意味になります。
まとめ
多くの中学生は、
たった1つや2つの単語がわからないだけで、長文がもう、わからなくなるようです。
これは、英文を読む時に陥りがちな罠の一つです。
多分、中1の英文はとても、シンプルなので、
ついつい、丸暗記で覚えてしまう癖がついているんだと思います。
だから、そのやり方を変えること。
これが、長文問題を簡単に解決できるカギになります。
英語は、構造がすべての言語。
だから、どんなにシンプルでも、構造に戻って理解する。
ここを、中1レベルから頑張ってみましょう。
もちろん、単語力アップや、文法理解も必要ですから、
大変ではあるんですが、わかってしまえば、めちゃ簡単です。