英単語は、短期間に一気に覚えることも必要ですが、そればっかりでは心が疲れます。
あ、もう、イヤだ・・・
と思ったら、無理をせず、楽しい方にシフトしても良いじゃありませんか。
それに、好きな洋書を読んでいると、いろいろと学べることがたくさんあります。
というわけで、今回も、私の英単語備忘録です。
原書と訳本の比較で学ぶ
原文:She squeezed Weaver's hand, smiled wanly at the Queens, and placed herself at their disposal.
私自身は「disposal」=廃棄という意味で覚えていました。
というのも、昔、仕事で使っていた使い捨ての部品に「disposal」という単語が当てはめてあったため、そのイメージで覚えてしまったからです。
ただ、廃棄では、まったく意味がわからないので、改めて辞書を引いてみると、
「disposal」には、自由に使えること・・・という意味もありました。
これで、大体の文意は理解できましたが、もう少し調べてみると
place at someone's disposal で、~に好きなようにさせるという熟語でした。
ただ、訳本では、
わびしげにクイーン親子に微笑みかけ、なんでもご用を承りますといった。
となっていました。
原文には「言った」なんて単語はどこにもありませんが、
すぐに、"No, Miss French, there's nothing we can do with you now."というクイーン警視の言葉が続くため、
なるほど、そういう訳になるのだな・・・と納得できました。
カンマがあるだけで、とっちらかる
原文:”Though what that has to do, with it, I can't see.”
どうしても、カンマで区切って読む癖がついているので、最初、ん?なんだこれ?となりました。
が、have to do with~ ~と関係があるという熟語だと気が付けば、
あのこととそれが何の関係があるのか?わからない・・・と訳せます。
ある意味、小説の中の会話は何でもアリなので、学校的なリーディングは卒業しないとな・・・と思います。
日本語のカタカナ語に引っ張られる
”There was always a scene with Mrs. French when she returned.”
sceneは、映画のワンシーンのように、カタカナ語にもなっているぐらいなので、そのまま日本語のイメージで覚えてました。
でも、それでは上記の原文の意味が微妙に?です。
なので、辞書を調べてみると!sceneには、醜態、大声で騒ぐこと という意味もありました。
イメージできるからこそ、失敗する
原文:”Have the bedrooms of Mrs.French and Miss Carmody been disturbed since this morning?”
disturbという単語を私が覚えたのは、ホテルのドアに下げる「Don't disturb」と書かれた札からでした。
つまり、disturb=邪魔をする と覚えました。
それで訳すと、
フレンチ夫人とカーモディ嬢の寝室は、今朝から邪魔されたか?
となり、まぁ、意味的には理解できるのですが、どうも気持ち悪い。
そこで、やっぱり辞書登場!
disturbには、乱す、かき乱す・・・という意味もありました。
もっとも、これでも、日本語としては変なんで、訳本を確認しました。
「何か手をつけたか?」となっていました。さすがだ~。
まとめ
英単語を短期間で覚える時には、英語:日本語=1:1で覚えるのが一番、手っ取り早いのですが、
覚えたはずの単語が、洋書の中でどんな使われ方をしているのか?を知ると、
自分の英単語学習はまだまだだな・・・ということを思い知らされます。
とは言え、大人にはテストがあるわけでも、受験があるわけでもないし、
そうした気づきも、楽しい学びとなっていくので、ぜひ、おススメです。