家庭での英語学習

子供英語は、いつから習わせたら効果的?

2018年2月17日

子供は覚えるのも忘れるのも早い

子供に英語をいつから習わせるか?

悩んでいる親御さんは多いと思います。

 

2020年度の英語教育改革に向け、

小学校、中学校と少しずつ準備を始めていますし、

グローバル化が叫ばれる今、

やっぱり、小さいうちから英語は習わせたほうがいいのでは?

そう思う方も多いでしょう。

 

なにしろ、どこの英会話塾だって、

幼稚園からクラスはありますし、

英語脳や英語耳、英語の発音のことを考えたら、

早めに始めるのが一番いい!

って思いますよね?

 

もちろん、小さい頃から、英語に接することが

なんらかのプラスになることは、否定しません。

 

でも、実際に、

小さい頃から英語塾に通ってきた子供たちを見ていると、

英語塾に通うのは、もう少し大きくなってからでもいい!

と思うようになりました。

その理由は3つあります。

 

 

小さい時の吸収力はすごいが・・・

小さい頃の吸収力というのは、すごいものがあります。

乾いたスポンジが水を吸うように、

ドンドン入っていくのです。

 

でも、ドンドン入ったものは、

あっという間に、出てもいきます。

 

つまり、覚えるのも早いが、忘れるのも早い。

それが、小さい子供たちです。

 

ですから、

せっかく吸収したものを、忘れないためには、

何度も繰り返すことが大切なんですね。

 

なのに、英語塾は、週に1時間程度です。

親御さんがよほどの努力をしない限り、

子供は覚える、忘れる、覚える、忘れるを行ったり来たりするだけです。

 

子供は覚えるのも忘れるのも早い

 

大きくなると発音が変わる

日本人は、発音にとても強いコンプレックスを抱いているので、

小さな頃から、ネイティブに教えてもらえば、良い発音が身につくはず。

そう考える親御さんも多いのですが、

現実には、年を重ねるごとに、

日本語なまりの英語に変わっていきます。

 

何故か?わかりますか?

小さい頃は、

単語だけとか、短い文だけを耳で聞いて、

わけもわからず、それを真似ているだけです。

だから、発音もいい。

 

ところが、

大きくなるにつれ、

多くの子供たちが、ネイティブの真似をしなくなります。

日本人特有の恥ずかしさもありますが、

一番大きな理由は、成長した子供たち自身に、

真似する理由がどこにもないからです。

 

理解力がものを言う

もし、小さいうちから英語を習うメリットが、

発音や耳、英語を自然に覚えることだけだとすれば、

よほどの環境がない限り、残念ながら、効果は薄い・・と言わざるを得ません。

 

それよりも、むしろ、

ある程度、理解力がついてからの方が、

子供たちの英語力は伸びていきます。

なぜなら、

英語は単なる暗記科目ではなく、

理数系のような論理的な教科でもあるからです。

 

私は今までに、いろんな年齢の子を教えてきましたが、

その経験から、

英語の塾に通うのは、小学校高学年からで十分だと考えています。

 

 

暗記と論理が必要な英語

理解力があれば、いろいろ吸収できる

 

英会話以外は、どうか?

近年、英検受験の低年齢化が進んでいます。

小学生で英検5級、4級を取る。

それを目標にしている親御さんも多いようです。

 

確かに、今後の教育改革では、

英検合格実績は大学入学に有利。

とも言われていますので、

気持ちはわからなくはありません。

が、

今後、世の中が変化していく方向を考えると、

そんなに必死になるほどの効果は英検にはない。

と言うのが、私の見解です。

 

もちろん、

中学校自体、英検を推奨していますので、

英検を取るな!とは言いません。

 

でも、英検は、中二になってから、3級をサックリ取る。

それぐらいで、結構だと思います。

※初めての英検受験の場合、3級以上は、中二以上じゃないと受験できません。

まとめ

確かに、小さい頃から英語に接していれば、

その時は、とても良い発音をします。

でも、残念ながら、よほどの努力をしない限り、

年齢を重ねるにつれ、その発音の良さは封印されていくのです。

また、発音の良さだけが、英会話につながるわけでもないので、

あまり、効率は良くないなぁ・・・・

と言うのが、私の正直な感想です。

 

もちろん、小さい頃から英語に接することが、

今後、小学校での英語教科にプラスに働く。

そういうことは、十分に考えられることではありますので、

小学校での英語教育の行方、注視しておきたいと思います。

 

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