中学英語で「文型」って、いつ出てくるんだろう?
そう思っていたら、2021年度の学校教科書の指導計画では、なんと!中2の5月!でした。
そう、まさに、今です。
でも、幸いなことに、
前回、英語の壁を超えるきっかけとして、第4文型はお話したので、
今回は、そのつながりで、第5文型もお話しちゃいます。
単語をポンポン並べる感覚
前回のお話は、
文の形によって、その英文のニュアンスが決まってくる!(前回は、「手渡す」イメージ)
そういう話でしたよね?
だから。
もし、「手渡す」イメージがあるならば、
この文の形は、絶対に崩さず、なんとしても守り抜かないといけません。
ここまでは、大丈夫ですね?
もし、ダメだ!と思うなら、もう一度、復習してくださいね。
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んで。
せっかくなので、もう一度、前回の例文を見てみましょう。
見ました?
今度は、文法的にじゃなく、視覚的に捉えてくださいね。
どうですか?
単語をポンポンポンと並べていく感じ、わかります?
じゃあ、もう一つ見てください。
どちらの英文も、ポンポン単語を並べました。
上の英文は、私は彼にチョコをあげた。
これでOKですね?
でも、下の英文は?
callって「呼ぶ」だよね?
手渡すイメージと違う・・・
違いは、たった一つ!
というわけで、今回のお勉強に入ります。
今回、確認してほしいことは、
上の二つの英文を見比べて、どこに違いがあるか?
それだけです。
はい、ココ!
注目すべきは、動詞の後ろの、AとBの単語です。
前回の「手渡すイメージ」の英文ではAとBは、違う物でした。
つまり、A≠Bです。
一方、下の英文の方は、AとBは、同じ人のことです。
だから、イラスト上は、A=Bとしていますが、
このイコール、数学で使うような厳密なイコールとは違います。
つまり、ゆる~いイコールなんです。
でも、なぜ?わざわざ、ゆる~いイコールとするのか?
それはね。
他の英文も見ればわかります。
I found the bottle empty.・・・ビンはカラだとわかった
I heard her play the piano.・・・私は彼女がピアノを弾くのを聞いた
I saw Mari cross the street.・・・私はマリが道を横切っているのを見た
どうです?
himとJohnほど、厳密なイコールには思えないですよね?
the bottleは、いつもかもemptyなわけじゃないし、
herとplay the pianoも、Maryとcross the streetも「人」と「動作」だしね。
ココがダメ
わざわざ、ゆる~いイコールにする意味
英語をよく知っている人なら、the bottle=empty、her=play the piano、Mary=cross the streetってちゃんとわかります。
でも、中学生に、それはきつい。
だから、中学2年生にこの文型を教える時には、指導計画書においては、SVOC(C=名詞)と注意書きまでつけてます。
じゃあ、上記の3つの英文のような指導はどうするのか?と言えば、別の文法として後で教えるんです。
だけどね。それだと、文の形を教えた意味がないんですよ。
ゆる~いイコールとは、どういうことか?
さぁ、いいでしょうか?
単語をポンポン並べるのが英語ですが、
正直、上の二つの英文って、パッと見、似てますよね?
だからこそ、
その違いを見分けるために、
- A≠Bなのか?
- A=Bなのか?
を確認するわけですが、
この公式に縛られすぎると、本質を見失います。
そこで。
「ゆる~いイコール」って、一体どういうことなのか?
そこを学んでいきましょう。
一番簡単なのは、
A=Bというよりも、
「AのことをBで説明してるんだ。」
と考えることです。
そう考えれば、
I found the bottle empty.も
I heard her play the piano.も
I saw Mari cross the street.も
The news made me happy.も
I can hear someone knocking.も
何も、不思議じゃなくなります。
何より、AをBで説明すると考えると、
今まで自分が言いたかったことが、何倍も!表現しやすくなりますよ。
もっと詳しく
この文の形が持つニュアンスは何か?
英語は、文の形によって、大まかな意味が決まります。
前回、学んだのは「手渡すイメージ」でしたね?
一方、今回、学んだ文の形は、「AがBである状態」をhaveしている というニュアンスになります。
ただ、haveという動詞のコアがわかっていないと、わかりにくいと思いますので、今は、無視してかまいません。
まとめ
さぁ、中2で習う重要文型の2つを、前回と今回でクリアしました。
都合上、第4文型、第5文型という言葉は使いましたが、
この文型の名前なんか、どうでもいいことです。
ここで、手に入れてもらいたいのは、
- 単語をポンポン並べていく感覚と、
- 文の形に単語を当てはめたら、もう!大まかな意味は決まってしまうんだ!
という、この二点です。
英語を机の上にかじりついて、文法として学んでいると、
- 暗記することばかり。
- つまんないことばかり。
になっていきます。
そうじゃなく、
自分が本当に伝えたいことを、
この文の形を二つ知っているだけで、
いろいろ、表現できちゃうじゃん!言えちゃうじゃん!
に変えていってもらえたら・・・と思います。
正直、中1英語のレベルだと、
- 私は生徒です。
- 私はりんごが好きです。
- 私は昨日、学校でテニスをしました。
って、
まるで小学校1、2年生の作文みたいなことしか表現できませんでした。
でも。
この二つの文の形を知っただけで、ずいぶん、世界は広がったはずですよ。