子供英語で、一番、大事なことは、とにもかくにも、アルファベットを完璧にすることです。
たとえ、子供英語の目的が英会話であったとしても、それは変わりません。
日本語を学ぶ時に、ひらがなが必須であるように、英語を学ぶ時にも、アルファベットを完璧にしておくことは必須のことなのです。
こんなことを言うと、
「そんなこと、わかっている。」
「当たり前すぎる。」
もしかして、そう思われたでしょうか?
でも、子供達の現実はそうじゃないのです。
小学校3年生でローマ字は習うものの・・・
現在は、小学校3年生でローマ字を習いますので、アルファベットもその時に一緒に習います。
ところが、ひらがなとは違い、アルファベットの認識度はかなり低いと言わざるを得ません。
もちろん、一昔前であれば、
「それも仕方ない」
と言うことはできました。
小学校に英語の授業はないんですから。
ですが、ここ数年、2020年度の英語教育改革のことは、さんざんニュースになってきましたし、小学校も地域によっては、いろんな準備に取り組んできているんです。
にも関わらず、この今の時代に、
アルファベットが完璧じゃない!?
これは、正直、ただ事ではありません。
英語学習に対しての誤解
言うまでもなく、
子供達には、何の責任もありません。
ただ、あまりに昔の英語教育を否定するあまり、
あまりに英会話を意識するあまり、大人たちの中に、
英語学習に対しての誤解がはびこってしまっているのではないか?
と思うのです。
英語の基本は、日本語のひらがなと同じく、アルファベットです。
まずは、書けなくても良いので、アルファベットの大文字、小文字が、完璧に認識できる。
この基本を完璧にすることが、子供英語の最初の目標です。
アルファベットの覚え方
では、どうやってアルファベットは認識させればよいのでしょうか?
アルファベットに限ったことではありませんが、昔から私たちがやってきたのは、
「書いて覚える」
というものです。
もちろん、最終的にはアルファベットは書けるようにならないといけないので、最初から「書いて覚える」方が効率的なような気がします。
でも、現実には、アルファベットの読み方と形がリンクしていない子が意外に多いのです。
そこで、アルファベットを必死に書かせる前に、ぜひ、読み方と形を認識させるような工夫をしてみて下さい。
別に難しいことをやる必要はありません。
日常にあふれているアルファベットを利用しつつ、
- アルファベットを読ませる
- このアルファベットの小文字は?(大文字は?)
などなど、クイズ形式にして、問いかけるだけでOKです。
同じ文字を探す宝さがしゲームにしてもいいですよね。
この時に気を付けるのは、アルファベットは、大文字と小文字を分けてしまわず、一緒に認識させるようにすることです。
なにしろ、大文字と小文字。
これは、日本語にはない感覚なので、最初から
「英語って、こういうものなんだ」「こういうルールなんだ」
と教えてしまった方が良いのです。
アルファベットは、いつまでに?
次に、
アルファベットは、いつまでに完璧にしておけば良いのか?
という点です。
2020年度の英語教育改革のこともありますので、
遅くとも小学校5年生までには、大文字、小文字ともアルファベットは完璧にしておくのが良いと思います。
ちなみに、アルファベットが完璧だというのは、
ABCの順番じゃなくても、大文字、小文字ともに、即座に認識できる状態のことです。
実際、大文字、小文字が書けても、単に、順番で覚えてしまっている子は意外に多いものです。
アルファベットをバラバラにしても、ちゃんと100%認識できるかどうか?チェックしてみましょう。
アルファベットだけで良いのか?
とは言うものの、小学校5年生までに、アルファベット?
それだけでいいの?
そう不安に思われる方も多いでしょう。
実際、「小さいうちから英語に触れましょう」
多くの英語塾がそう宣伝をしていますから、心配になるのは当然です。
でも、実際に子供たちに英語を教えてみるとわかるんです。
小さな子供たちに教えられることは、そんなに多くない
ということが。
だからこそ、どんな英語塾であっても、
子供英語は結局のところ、
- アルファベットを認識させる(書くための準備も)
- 単語や簡単な文を聞かせる
これが、カリキュラムの中心になっているはずです。
確かに、どの英語塾にも、すばらしい独自のカリキュラムは存在しています。
でも、子供は小さければ小さいほど、できることに限界があるのです。
ですから、むやみに不安になる必要はありません。
まとめ
現在、小学生は、英語を習ってきた子とまったく習っていない子が混在しています。
こういう状況の中、英語を習ってきた子、習ってこなかった子では、大きな差があるだろう。
誰もがそう思います。
でも、現実には、小学校5年生は、やっぱり、どの子も小学校5年生なのです。
理解力は、同じです。
だから、英語のレッスンに、どの子もちゃんと参加できるし、ちゃんと楽しめるんです。
ただし、唯一、差が出るものが、ライティングです。
そして、このライティングの原点とは何か?と言うと、アルファベットが書けるかどうか?よりも、アルファベットの認識力の方なのです。
私自身は、少人数制によって、この差をなんとかクリアーしているのですが、2020年度からの小学校の英語の授業は待ったなしです。
実際、アルファベットの認識力を上げることは、ご家庭でもできることなので、ぜひ、準備を始めることをお勧めいたします。