英語は、なんといっても英単語力が大きくものを言います。
そこで、英単語のやり直しを、考えている人に、どんな勉強法が良いのか?
お話したいと思います。
やり直すべき英単語数と、英単語リスト
まず、その前に。
あなたに、お聞きしたいことがあります。
それは、英単語をやり直す、一番の目的は何か?という点です。
たとえば、単純に英検合格やTOEIC合格を目指している。
ということなら、英検対策、TOEIC対策の英単語本を利用するのが一番、効率的です。
一方、試験合格のためではなく、日常的に英語を使えるようになりたい。
この場合は、基本の約2000語で、最低限の「話す聞く・読む・書く」ができるということなので、まずは、基本の2000語を目標にして、やり直していきましょう。
ちなみに、基本の2000語とは、「The General Service List」と言われるもので、検索すれば、すぐにヒットします。
また、基本の2000語なんて、楽勝だぜ!と言う方も、ぜひ、一度、中身をチェックしてもらいたいと思います。
というのも、このリストの2000語は、私たちが学校で習ってきた2000語とは、ちょっとイメージが違うからです。
たとえば、この英単語リストの中には、「gaiety」という英単語も入っていますが、weblio辞書では、英検1級以上の単語として紹介されています。
つまり。
私たち日本人が思う基本英単語と、ネイティブが使う基本英単語は、微妙に違っているんだ!
このことを、最初に理解しておきましょう。
さらに詳しく
「The General Service List」は、ネイティブが実際に使っている単語の中から、使う頻度の高いものをリストにしたものです。
ですから、この基本の2000語を習得すれば、
- 一般的な読み物の76%
- 話し言葉の90%
が理解できるようになると言われています。
2000語の英単語の威力は?
- 一般的な読み物の76%?
- 話し言葉の90%?
十分じゃないか!
まさに、理想だよ!
そう思った方は多いと思います。
そのため、いそいそと、「The General Service List」の英単語リストをプリントした人もいらっしゃるでしょう。
でも。
問題は、ここからです。
実際に、「基本の2000語リスト」をつらつら眺めてみてください。
「あれ?知っている単語、意外に多いな」
「本当に、2000語だけで、英語を使えるようになるのか?」
そんな疑いの気持ちがムクムクと湧き上がってきませんでしたか?
確かに英単語リストの中には、「gaiety」のような、難しいものも混じってはいますが、ほとんどの英単語は、現役の中高生なら楽勝のものばかりです。
でも。
こここそが、大きな落とし穴なんです。
学生時代を、思い出してみてください。
私たちが、学校でやってきた英単語の勉強の仕方は、ひたすら英単語のスペルと日本語の意味を覚えるだけでした。
おそらく、非常に多くの日本人が、下記のようなイメージで、英単語を勉強したはずです。
でも、この暗記方法では、英語を自在に使えるようにはなりません(でしたよね?)。
なぜなら、
water = 水
cook = 料理する
という覚え方では、テストのためにはなっても、英単語を使うための必要な情報が、全然足りていないからです。
英単語のやり直し、勉強法は?
実際、上記のような単語の丸暗記は、
- テストのため
- とりあえず、単語数を増やさなきゃ!話にならない
という状況でのみ、役立つものです。
たとえば、覚えている英単語が、悶絶!少ない場合は、
「何でもいいから、とにかく、短期間で英単語を数、覚える!」
そこから始める必要がある人もいるにはいるんです。
でも、英単語を「やり直す」のなら、ぜひ、学生時代とは違う勉強法を行いましょう。
英語と日本語の概念を丁寧に確認する
もう一度、上記のイラストを見てみましょう。
日本語でイラストを説明するならば、
- コップに入った水
- にんじんを料理する
でしょうか?
では、英語なら、どうなると思いますか?
- a glass of water
- cook a carrot
ですか?
答えは、
- a glass of water=○
- cook a carrot=不自然 です。
ココに注意
cookは、to prepare for eating by using heat(火を使って準備すること)なので、生のにんじんを切っている状態=cookとは表現しないからです。
上記のことからもわかるように、
日本語の概念と英語の概念を同じだ!と思い込まないことです。
英単語をやり直すなら、ちゃんと丁寧に意味を確認しましょう。
そのためには、英単語の暗記本だけに頼るのではなく、
- 英和辞典を詳しく調べる
- 英英辞典でも確認する
ようにしたいものです。
ちなみに、getやtakeなど、1つの英単語だけで、山ほど意味がある英単語の場合は、まず、その英単語の根底に流れる共通の意味合いを、自分なりに見つけるところから始めます。
どうしても、自分で見つけられない場合は、ネットや本などを利用して、いろんな意見に耳を傾けてみると良いでしょう。
ただし。
英語は言葉。
人によって解釈が変わるのは、当たり前。
他人の意見を鵜呑みにして、丸暗記してたら、意味がありません。
いろんな人の意見を聞いて、自分流に納得できる解釈を見つけるのが良いですね。
英単語の例文をチェックする
え~?
いちいち、英単語を調べるの?めんどくさ。
そう思った方。
調べるのは、英単語の意味だけではありません。←鬼
必ず、同時に、その英単語が入った例文もチェックするようにしましょう。
英単語は、やはり、英文の中で覚えるのが一番です。
使い方もバッチリですしね。
実を言うと・・・
世に出回る英単語の本。どれも、ちゃんと、例文は書いてあります。
でも、私は、それを面白いと思ったことはありません。
だから、英単語帳の例文は、全部、無視してました。
でも、辞典で例文を読むのは、楽しいし、面白いんですよね。(特に、英英辞典)
なんでだろう?
まとめ
いかがでしたか?
- 英単語をやり直すなら、「The General Service List」がおすすめ。
- 英単語をやり直す時には、英語の概念を学ぶつもりで辞典を最大限活用するべし。
- 英単語をやり直すなら、例文確認は必須。
というお話をさせて頂きました。
でも、
- なかなか、時間がない。
- 辞典を引くのが面倒。
という方は、隙間時間と単語アプリなども利用してみましょうね。