中学生の教え方

中2英語の接続詞の教え方、whenとif

今回は、中2英語で出てくる接続詞のwhenとifを取り上げます。

この接続詞のwhenとifは、わりと簡単そうに見えるのですが、

???なことも多いので、一緒に頑張っていきましょう。

 

 

中2の子がわからない!というその理由

中2の子が「接続詞がわからない」という理由は様々で、

本人に「どこが、わからないの?」と聞いても、あまり要領を得ません。

まぁ、中学2年生ですからね。

 

でも、おそらく、

  • 英文が突如として長くなってパニック!
  • 疑問詞のwhenとの違いは?
  • whenやifの位置が?
  • 現在形なのに未来形?
  • whenとifの違い

この5つのうちのどれか?だろうとは、想像できます。

 

英語のコアをしっかりと学び直そう

そこで!

まずは、英語のコアをしっかりと学び直しておきましょう。

 

英文が長くなってパニック!

これは、見た目に騙されないことが大切です。

英語のコアを思い出してください。

1つの英文には、必ず、主語と動詞が入っていました。

つまり、

動詞の数=英文の数なんです。

 

もしかしたら、先生的には、

は?そんなこと、わざわざ言う必要ある?

だって、「接続詞」whenやifは、二つの文をつなげてるんだから。

と思うかもしれません。

 

でも。

これは、先を考えた上での重要なポイントです。

だって、今後、長い英文はどんどん出てくるんです。

その時に、付焼刃的にやるよりも、今から癖をつけさせておくのが、お互いのためです。

 

それにね。

意外に中2の子って、この基本が入っていなかったりします。

 

疑問詞whenとの違いは?

whenは、中1の時に、いつ?という疑問詞として習いました。

When is your bithday?

When does he play soccoer?

みたいな感じですね。

 

でも。

これは、英文をよくよく見ればわかります。

疑問詞として使う場合のwhenは、Whenの後ろの文が、疑問文の形になっています。

あるいは、最後に?がついてるか?否か?で考えてもいいかもしれません。

 

whenやifの位置がわからない

whenやifは、文頭に置く場合と、文中に置く場合の2種類あります。

でも、これは、どちらでもOKです。

ココに注意

ただし、文頭にwhenを置く時には、コンマをつけましょう。ifも同じです。

 

ところが、それを、伝えても、中2の子は、どうも心配みたいです。

なんでかな?

と思ったら、

多分、こういうケースがあるからじゃないかな?と思い至りました。

 

ケンジが野球をしていた時、彼はメアリーに会った

これを英文に直す時、

When Kenji was playing baseball,he met Mary.

なら、何も疑問は生じません。

 

でも。

この日本語を、whenを文中に持っていく形の英文にすると、

Kenji met Mary when he was playing baseball.

になるんです。

 

どうですか?

あれ?

って思いました?

日本語では、ケンジが野球をしていた時になってるのに!と。

 

これ。

間違いなく、

日本語:英語=1:1なんだ!と、思い込ませている学校英語の弊害です。

 

そもそも、日本語と英語は似ているところがあったとしても、まったく違う言語です。

だから、日本語メインで考えたら、私たちはどうしたって、日本語に引っ張られるんです。

でも、それだと英語を学ぶ意味が半減しちゃいます。

 

というわけで、ここでもう一度確認しておきましょう。

英語のコアで覚えておきたいのは、

大事なことほど先に言う!という点です。

だから、上記の例では、どっちのパターンであっても、主役であるケンジが最初に来るんですよ。

 

現在形なのに未来形?

もう一つ、whenとifの接続詞が厄介なのは、未来のことを述べる時です。

 

たとえば、

I jumped up when she called.(彼女が呼んだ時、私は飛び上がった)

If he is still working,don't bother him.(彼がまだ仕事中なら、邪魔をするな)

この2つの英文に関しては、

英文の中にある2つの動詞の時制が一致しています。

上は、過去形と過去形。

下は、現在進行形形と現在形。

で、感覚的にも不思議じゃありませんよね?

 

ところが

He'll phone me when he gets there.(向こうに着いたら、私に電話してくれるだろう)

If you wait a few minutes,I'll give you a ride.(数分待ってくれれば、車で送ってあげるよ)

この二つの英文はどうでしょう?

  • 向こうに着いたら
  • 数分待ってくれれば

どちらも、未来の話ですよね?

なのに、

whenやifの後に来る英文には、willはついていません。

 

なんで?

って思いますよね?

 

ちなみに、通常は、

「whenやifの後ろに来る英文は、たとえ、未来のことであっても現在形にしておく。」

「これが、英語の決まりです。絶対です!だから、暗記しろ!」

となるわけですが、

つまらん話ですよね?

 

せっかくの「何故?」をつぶしてどうするんでしょう?

 

というわけで、何故?に対する答えです。

本当は、他の説明もあるようですが、

要は、コミュニケーションにおいて誤解が生まれないのであれば、

「いいじゃん!省略しちゃえ!」って話のようです。

 

ココに注意

実際、whenやifの後の英文にwillは絶対に使わないのか?

と言えば、そうじゃない例外はちゃんとあります。

 

whenとifの違い

ここでつまづいている中2は、かなり上級者レベルだと思いますが、

whenとifどっちを使うのか?

ここもお話しておきます。

 

学校のテストでは、多分、

whenを使う時には、訳文に必ず「~の時」という文言が入ります。

ifを使う時には、訳文に「もし~なら」という文言が入ります。

 

が。

実際の場面においては、そんな変な日本語は使いませんよね。

たとえば、

  1. その仕事が終わったら、帰ります。
  2. 雨が止んだら、出かけます。
  3. そう言ったとすれば、お詫びします。

こういう日本語の方が自然です。

というわけで、

上記の3つの日本語を、ぜひ、英訳してみましょう。

さぁ、あなたなら、whenとifどっちを入れますか?

  1. I'll go home  (                  )  I finish the work.
  2. (                ) it stop raining, I'll go out.
  3. (                ) I said that, I apologize.

 

どうです?

サクサク、できましたか?

 

答えは、

  1. when
  2. when
  3. if

です。

 

もし、迷ったならば、まずは、ifのイメージをしっかり、押さえておきましょう。

ifのイメージはこちら。

接続詞ifのイメージ

 

要するに、接続詞ifは、

道がYの字に分かれていて、どっちの道もあり得る(5分5分)って状況の時に使います。

ここで、神の眼が登場しているのは、

あくまでも、客観的に見て、二つの道がありうる・・・という意味です。

 

ココがポイント

接続詞ifのイメージをしっかり持っておくと、将来的に出てくる仮定法との違いもよくわかります。

なお、仮定法も、中学英語で教えることになりました。

 

一方、whenのイメージは、もうちょっとシンプルです。

接続詞whenのイメージ

ある条件の「時」に出来事をグイッと押し付けるだけです。

まぁ、学校英語も捨てたもんじゃなくて、

日本語的には変だと思っても、試しに、全部、~する時ってつけてみればいいと思います。

  1. その仕事が終わった時、帰ります。
  2. 雨が止んだ時、出かけます。
  3. そう言った時、謝ります。

1と2は、意味がわかりますが、

3は、意味不明です。(笑)

 

まとめ

かなり、長くなっちゃいました。

接続詞のwhenとif。

でも、この二つの接続詞は英語をやっている限り、ずっと付き合わなければならないものなので、

しっかり押さえておきましょうね。

-中学生の教え方
-