中学生の教え方

中学生で5文型はやっぱり無理なのか?

どんなにできる中学生でも、

5文型の話をすると、

「う~ん」と言う顔をします。

 

どうしても、中学生には、5文型が難しく思えるようです。

でも!

たとえそうであったとしても、

何が何でも!

中学生には、この5文型を教えなければならない。

最近、強く、そう思うのは、

単語はわかるのに、長文が読めない。

というか、

学校の成績は良いのに、

実力テストの長文読解で点数が取れない中学生が増えてきたからです。

 

もちろん、中学生向けっぽい長文読解の方法もあるにはありますが、

実際に、やってみると、

どうも、効果としては今一つなんですよね。

 

たとえば!

スラッシュリーディングの落とし穴

私自身も、このサイトで書いてしまっていますが

スラッシュリーディングを勧める人は多いです。

 

スラッシュリーディングとは、

英文を区切って、読んでいく方法のことですが、

まだまだ長い英文に慣れていない中学生には、

「その区切り方がわからない・・・」のだそうです。

 

いや~、それじゃ、ダメじゃん。

 

スラッシュリーディングの落とし穴

区切り方がわかんない~

 

長文読解テクの落とし穴

も一つあります。

長文読解のテクニックとして、

最初に、問題文をチェックしておいて、

それから、長文を読み進める。

という方法がありますが、

これが、意外に失敗のもとになります。

 

というのも、

先に問題文を読んでしまうと、

長文を読む!のではなく、

長文から答えを探す!

意識になってしまうからです。

 

もちろん、ゆっくり探すだけの時間があるのなら、いいんです。

でも、長文が苦手な子は、

間違いなく、時間に余裕がありません。

そんな中、慌てて、答えを探すことに走ったら、

絶対に!間違えます。

 

なぜなら、今の長文読解の問題は、

ひっかけるための答えが、ちゃんと準備されているからです。

 

王道に戻るべし!

というわけで、

ここは、やっぱり王道に戻るべき!

と私は判断しました。

 

だから、

中学生に5文型は難しい!

なんて、逃げ道を作らず、

とにかく、5つの文型を確実に理解してもらおうと思います。

 

5文型の基礎はどこにある?

5文型と検索すれば、

第1文型から第5文型まで、

しっかり、説明してあるサイトはたくさんあります。

 

でも、それで理解できるなら、

誰も困らないんですよね~。

 

でも、なんで?理解できないんだろ?

SV

SVC

SVO

SVOO

SVOC

こんな記号は、中学生なら、すぐに暗記できます。

 

そして、

S=主語

V=動詞

これも、大丈夫。

 

でも、

C=補語

O=目的語

ここが、難関なのですよね。

 

そこで、

補語とは?・・・Sを説明する。

目的語とは?・・・動作の対象。///

って説明をせざるを得なくなります。

 

でも、ほかの人のサイトを見ているうちに

私、気づいちゃったんです。

こんなもん、いくら説明されても、

理解する気にならないんだ!

ってことに。

 

現実的にそれは役に立つの?

普通、中学生は勉強は嫌いです。

それでも、多くの中学生が、一生懸命勉強するのは、

高校へ行きたい、行かなきゃ!

と思っているからです。

 

だったら、ズバリ!

高校入試の長文読解に5文型は必要なのだ!

ということさえ、理解させたら、

5文型は、どうとでもなるんじゃないのか?

 

これが、私の立てた仮説です。

 

そもそも、5文型は英語長文にどう役に立つのか?

多分、ここが中学生には理解できていません。

 

なにしろ、

世の中には、5文型なんて必要ない!

という人もいるぐらいですから。

 

でも、

現実に英語長文が読めない!

ってことを考えたら、

読むためのマニュアルは、絶対!あった方が良い!

と私は思います。

 

マニュアルはどう作るの?

というわけで、

私自身は、こんなマニュアルを作りました。

 

リーディングマニュアル

門外不出とかマル秘なんてのは、ジョークです。

だって、5文型なんて、誰もが知っている文法なんだから。

 

ただ、一つだけ、

多くの人が勘違いしているんじゃないか?

と思う点があるんです。

 

それは、

5文型を文法的に説明して終わっている!点です。

 

そもそも。

目的は5文型の大家になることじゃありません。

あくまでも、目的は、英語を読めるようにすること!

なのですから、

5文型を使って、どうやって英文を読んでいくのか?

そこまで、説明しないといけません。

 

マニュアルの重要ポイント

その最初の一歩として、

絶対はずせない大事なポイントがあります。

それは、

文型によって意味が変わる=文型が同じなら、意味も同じ

ということを、

中学生に本気で理解させることです。

 

実際、ここを徹底しておかないと、

中学生は、

5文型=単なる文法

として認識し、

長文読解に生かせなくなります。

 

具体的な教え方

中学生が持ってしまいがちな、

5文型への間違ったイメージを払拭できたら、

次は、具体的な部分へと入っていきます。

 

そこで、

今回は、

最初に取り上げた、

C=補語

O=目的語

の問題を、解決してみます。

 

実を言うと、

中学生には、補語とか目的語とかの説明をする必要はありません。

 

それよりも、

SVCの文型の方から、攻めてみましょう。

 

ご存知のように、

SVCの特徴は、S=Cです。

そして、

この文型で最も多く使われるV=be動詞です。

Aゴトウ
言うまでもなく、進行形や受動態で使うbe動詞は除かせます。

ならば、be動詞の後ろは、Cだと判断すれば良いだけの話。

いや、もっと言えば、Cだと判断する必要もないですよ。

そのまま、S=Cという意味なんだなと、理解すればいいだけだから。

 

ちなみに、

look,become,seemなどのbe動詞以外の動詞が来たらどうするんだ?

という質問には、

こうお答えしましょう。

動詞の前後がイコールか?どうか?を確認すればいいだけ。

と。

 

もしかして、このやり方は、

気に入らない人もいるかもしれません。

都合よく、視点をあっちにずらし、こっちにずらししていますから。

 

でもね、現実的には、アリなんですよ。

だって、英文が理解できさえすればいいんだから。

 

ついでに、Oはどう教えるか?っていうとね。

とりあえず、最初は、

Cじゃないやつ!(Sとイコールじゃない)

と教えます。

 

この教え方のメリット

実は、この適当な教え方には、

意外なメリットがあります。

 

それは、

本人がわかる!と思っている単語も、

現実には、よくわかっていない・・・

ということが、

はっきりわかってしまうことです。

 

ココに注意

たとえば、workという単語を知っている、わかっていると言う中学生は多いですが、動詞として知っているだけで、名詞もあるってことを無視している子は多いです。
そのため、英文のなかにhis workという表現が出てくると、適当に単語をつなぎ合わせて、いい加減な日本語訳を作ったりします。
でも、5文型をやりはじめたら、この状態では話になりません。
そこで、はた!と、自分で単語力の不足に気づくわけです。
(中学生はまだまだ、自分に甘いからね)


そうするとね。

急に単語への意識が高まる場合もあるんです。

 

もし、意識が高まらなくても、大丈夫。

「文型に悩んだ時には、辞書を引いてみよう!!」

という種を同時に蒔いておきましょう。

 

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

今回、マニュアルの一部を抜粋してお話ししました。

 

適当な部分もあって、

こういうのが嫌いな方もいらっしゃるかもしれません。

でも、私が一番、大事にしているのは、

とにかく「英語を読めるようにすること」なんです。

 

正直言うと、

長文読解なんて、言葉も嫌いです。

 

本を読む行為を捻じ曲げている。

そんな気がするから。

 

でも、それで、子供たちに読むスキルが身につくのであれば、

長文読解でさえ利用したい、と思います。

 

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