中学生の教え方

中学生の英語力を向上させる方法?

今も、リーディング読解を中心にレッスンを行っておりますが、

先日から、少しやり方を変えました。

 

使っている教材は、星新一さんのショートショートの英語版です。

ショートショートは、

  • 話が短いこと。
  • オチがあること。

これなら、本嫌いな子にも、とっつきやすいかな?と思って、選びました。

 

で、この教材で、やり方も変え、2回ほどやってみたのですが、

今までの中で一番、いい感触・・・な気がします。

 

 

 

レッスンで見えてきたこと

私がやり方を変えようと思ったのには、

生徒の様子を見ているうちに、これは、いかん!と気づいたことがあったからです。

 

私は、レッスン中、単語の意味は、わからなければ、すぐに聞くように言っています。

何故なら、それを調べたり、悩んでいる時間の方がもったいないから。

そして、すべての子が、わからない単語の意味をプリント教材に書き込みます。

 

つい先日までは、別にこれはこれでOKだと、私は思っていました。

でもそれは、

英語力のある子に限っては・・・って話だったんです。

 

英語力のある子というのは、

英文を構造でとらえることができています。

なので、自分が知らない単語の上に意味を書いても、単なる「単語の意味」として処理できるんです。

 

ところが、

そうじゃない子の場合、

いくらリーディングしましょうと言ったって、

英文を見ないで、日本語ばかり見てしまってる!ってことに気づきました。

その証拠に、英文の意味をとらえるために、

自分が知っている英単語の上にも、全部、意味を書いてたんです。

 

これは、「ヤバい」です。

マジにヤバい!です。

 

はっきり言って、こういうのを勉強だと思い込ませている「学校英語」の弊害です。

以前も書きましたが、日本語訳なんて、クソなんです。

中学生に、日本語らしい訳など必要ありません。

 

中学生には、直訳が絶対に必要!

中学生の英語力を向上させるためには、

とにもかくにも、英文の構造をちゃんと理解させることが一番重要です。

そのためには、5文型が一番簡単かな?と思ってたんですが、

ここも、理解できる子とそうじゃない子の差が出てしまう・・・。

 

何しろ、英語が不得意な子って、圧倒的に英文に触れる回数が少ないですから、

結局、5文型すら暗記するだけで終わってしまうんです。

 

そこで。

私が今、やっているリーディングは、

  1. わからない単語の意味は、全部、私がホワイトボードに書く。(各自のプリントに書くのは禁止
  2. とりあえず、単語グループごとに区切る。(私が指示)
  3. 前から順に、単語グループごとに日本語の意味をチェックしながら読む。(最初は、右側の英文を隠すよう指示)
  4. 最後に、単語グループごとの意味を言い、そのまま、英作させる。

ということをやっています。

 

4番の英作に関しては、

たとえば、

A boy picked up a stone and threw it into the hole.

という文章なら、

  1. 一人の少年が
  2. 拾い上げた
  3. 一つの石を
  4. そして
  5. それを投げた
  6. 穴の中に向かって

という日本語を出していき、生徒たちに英作してもらいます。

そして、このやり方ならば、英語が得意、不得意に関係なく、皆、ちゃんとできる!んです。

 

そんなん、当たり前じゃん!と思いました?

いやいや、それが、違うんですよ。

 

これをやるとね。

今まで、前置詞なんて、見向きもしなかった子たちが、

前置詞は、inなのか?intoなのか?

ちゃんと、考えるようになったんです。

 

この時です。

前置詞のコアの意味を教えるのは!(笑)

 

ofのイメージは?

ofを教えるには、ズームアップとズームアウトを使うとわかりやすいかも?

 

しかも。

英語らしい表現についても考えるようになるんです。

たとえば、

There was no sound.

って英文がありました。

 

この時の、私の指示は、

  1. ありました
  2. 何もない音

です。

 

「wasn'tじゃないんだね」

そう言った子がいました。

 

そうなんだよ~!

英文、味わってくれたんだ~!

って、ちょっと涙ぐみました。(ウソ)

 

まとめ

英語を話せるようになるには?

直訳は禁止!

そう言っている、ネイティブの先生は多いですよね?

でも、

ここで、お話している「直訳」っていうのは、それとは状況が違います。

ここを、間違えないようにしてくださいね。

 

リーディングの場合には、必ず、正しい英文がそこにあるんです。

それを、直訳することは、むしろ、英文の感覚がより身につくことにつながるんですよ。

ぜひ、やってみてください。

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