前回、現在形と過去形の違いを学習しましたので、
今回は、現在進行形と過去進行形について学びましょう。
進行形の作り方
まず、現在だろうが過去だろうが、
進行形は、どうやって作るのか?
この基本を、最初に覚えましょう。
非常に簡単です。
be動詞+動詞のing形
これで、進行形は作れます。
さらに、
- 現在進行形の場合は、be動詞を現在形に。
- 過去進行形の場合は、be動詞を過去形に。
するだけです。
現在進行形と過去進行形の違い
だから、
He plays tennis.の
- 現在進行形=He is playing tennis.
- 過去進行形=He was playing tennis.
となります。
じゃあ、現在進行形と過去進行形の違いは何か?
というと、
これも、非常に単純です。
- 現在の出来事なのか?
- 過去の出来事なのか?
その違いだけです。
何のために進行形はあるのか?
そう。
つまり。
現在進行形も過去進行形も、作り方自体は難しくないんです。
be動詞(現在・過去)のことがわかっていて、動詞のing形が作れれば、それでOKなんだから。
でも、問題はここからです。
だって、思いません?
なんで?進行形なんてものがあるんだろう?って。
ここが文法の分かれ道
これを、とにかく
- 現在進行形という文法
- 過去進行形という文法
として暗記したら、あまりにつまらないです。
だから。
「進行形」って、どんな時に使うのか?
ちゃんと!体にしみこませておきましょう。
進行形が表現したいことは?
現在形でもなく、過去形でもなく、
敢えて!進行形を使う理由は何か?
それは、
まさに、今(現在!)、その時(過去!)に、動いている感じを表現したいから!使うんです。
現在形や過去形が動きがないのに対し、
現在進行形や過去進行形は、生き生きとした動きが感じられる。
そこが、一番のポイントです。
現在進行形と過去進行形の本当の違い
もう少しわかりやすくするために、
イラストを見てみましょう。
最初に現在進行形です。
男の子が走っていますね?
でも、よく見てください。
この男の子は、すでに走り始めています。
でも、まだ、走り終えてはいませんよね?
つまり、今はまだ、走っている途中の状態です。
これが、現在進行形=He is runnning.です。
では、過去進行形はどうでしょうか?
こちらも同じですね?
バスは、まだバス停に着いてはいないので、走っている途中です。
ただし、現在進行形とは、ちょっと違う部分がありますよね?
それが、右上の人物。
この男の子は、バスの状況がどんなだったか?話をしようとしている人です。
つまり。
話をしている人の「今」と、「バスの動き」は時間的に離れている!
ということに注意してください。
もちろん、英文は、The bus was running.となります。
ココがポイント
現在進行形と過去進行形、どちらのイラストにも、スタートラインとゴールラインが引いてありますよね?
つまり。
進行形は、
- 始まっているけれど、まだ終わっていない動き
- 終わっていないけど、いつかは終わることがわかっている動き
を表現するのです。
さらに詳しく
ちなみに、バスをどのように見るか?でも、英文は変わります。
バスが走っていた様子を伝えたい=The bus was running.
バスが止まろうとしていたことを伝えたい=The bus was stopping.
まとめ
さて、いかがでしたか?
現在進行形と過去進行形。
それを、単なる文法として覚えていたのでは、何も楽しくありません。
- 自分は、何を表現したいのか?
- 何を言いたいのか?
そこがあってこそ、英語の文法は生きてきます。
だから、上記のポイントを押さえておけば、
He is living in the US.
とか
I'm loving it.
も、全然アリ!だって、わかるはず。
ココがダメ
中学校では、状態動詞であるliveとかloveは、進行形にならない!と、教えているようです。
でも、英語を言葉として捉えたら、そんなのナンセンス!です。