小学生に単語の並べ方を教えたい!と思ったら、やはり、英語の人称代名詞は必須になってきます。
そこで、今回は、
- 小学生に英語の人称代名詞を教える時の注意点
- 導入の仕方
- 効果的なゲーム
をお話ししたいと思います。
小学生に代名詞を教える時の注意点
最初の英語のレッスンって、
Do you like apples?
No,I like oranges.
などのように、
Iとyouを使った英文を使います。
ところが、小学生にとって、このIとyouって、
わりと勘違いしやすい代名詞なのです。
特に、オールイングリッシュで授業を行う場合は、
かなり工夫をしないと、ほぼほぼ、理解していない・・・可能性があります。
と言うのも、
Iとyouを導入する時には、
子供たちにわかりやすいように、
Iの時は自分を指し、
youの時は子供を指します。
でもね。
子供達は、
I=先生
You=自分
そう思ってしまうんですね。
これは、多分、日本語にはyouの文化がないからです。
目の前にいる人であっても、
- 名前を呼んだり、
- 主語なしで話をする
ことが多いですから。
正直言うと、
私は、オールイングリッシュでこれを小学生に理解してもらうのは、やめました。
繰り返しやりすぎても、子供たちは飽きるし、
他に教えたいこともあるのに、時間がもったいなかったから。
意外に簡単。He、 She、It、Theyの導入
IとYouに比べ、意外に簡単なのが、He、She、It、Theyです。
これは、イラストカードを使えば、あっという間です。
中でも、子供たちがとても喜ぶのが、ドラえもんのキャラクターです。
のび太君=He
ジャイアン=He
すねお=He
ドラえもん=He
しずかちゃん=She
ドラミちゃん=She
のように使います。
さらに、動物の指人形も加えて、
動物=Itとして教えます。
※これは、使っているテキストに合わせています。
そして、これらのカードと指人形をまぜこぜにすることで、
Theyも同時に教えます。
実際にやってみるとわかりますが、
普通のイラスト使うよりも、
ドラえもんのキャラと動物の指人形は最強!(笑)
子供たちのテンションは上がりまくり、
本当に、あっという間に覚えてくれます。
効果的な人称代名詞のゲーム
I 、You、He 、She、 It 、They、
とりあえずは、この6個は、テキスト英文にしょっちゅう出てきますので、
その都度、繰り返し確認することができます。
そこで、そろそろ、身についてきたなと思った時に行うと良いゲームです。
用意するもの
導入の時に使ったキャラカードと動物の指人形
適当な大きさの袋
生徒が名前を書く紙
ゲームの方法
1、紙に自分の名前を子供達に書いてもらう
2、袋の中に、1とキャラカード、指人形をすべて入れる
3、先生が、それらのカードをパッと取り出す
4、カードを見たら、子供達が即座に、人称代名詞を答える
ゲームのポイント
ゲームを始める前に、以下の説明をしておきます。
●のび太君を出したら=Heと答える
●動物としずかちゃんを出したら=Theyと答える etc.
●先生が何も出さず、手のひらを見せたら=youと答える
●子供の名前を書いた紙を1枚出したら=その子だけ=Iと答え、他の子どもは、HeとかSheと答える。
●これらの組み合わせを、いろいろ作って出す。
こういうゲームは、やり方を読んでも、何が面白いんだ?
と思うものですが、
大事なのは、スピード感です。
テンポ良く進めると、必ず、言い間違う子とかがいるので、そういうのが、笑いを誘い、子供たちはドンドン楽しくなります。
さらに、テンポの良さ=体で覚えることにもなるし、集中力にもつながっていきますので、時々、子供たちが忘れた頃にやると良いと思います。
まとめ
人称代名詞は、あとYouの複数形とWeが残っていますが、
この二つを上記のゲームで行おうと思うと、ゲーム的にもかなり、難易度があがります。
それに、テキスト的にも次の段階になりますので、同時に行うよりも、段階を踏んだ方が良いと思います。
小学生の場合には、I 、You、He 、She、 It 、They、をまず、完璧に理解させましょう。
実際、人称代名詞の表は、中学校で語呂合わせのようにして覚えさせられます。
だから、小学生でも、それでいいじゃないか?
そういうご意見もあるやもしれません。
でも、私は小学生には小学生の、中学生には中学生のやり方があってしかるべきだと思います。
無理をさせて、かえって、英語嫌いを作ってはいけませんから。