中学生の教え方

英文法を効率よく勉強するには?子供にも大人にも役立つ勉強の仕方

2018年11月26日

英文法を効率よく勉強する。

これは、単なる時短だけの話ではありません。

今の日本では、

自分が好むと好まざるに関わらず、

中学、高校で英文法は勉強しなくてはいけないものです。

 

なのに、その6年間の結果が、

簡単な英語すら話せない、英語の本も読めない・・・

のですから、

めちゃくちゃ非効率!!と言わざるを得ません。

 

そこで、今回は、

どうすれば、英文法を効率よく勉強することができるのか?

どう学べば、学校時代の英文法を無駄にせずに済むのか?

そこにフォーカスしてみたいと思います。

 

 

学校の教え方は変わらない

日本人の英語下手をなんとか直そうと、

2020年度から、いよいよ英語教育改革が実施されます。

 

でも、結局、

思っているほどの効果は出せないのではないか?

と、私は思っています。

 

なぜなら、

英語の教科書を会話形式にしたり、

小学校から英語に慣れ親しませたり、

授業を英語で行ったりしたところで、

学校の英文法の教え方は、昔と何も変わっていないからです。

 

細部から始める学校英語

あ、でも「学校英語がすべてダメだ!」

と言っているわけではありません。

 

3単現のSも、現在完了も関係代名詞も、

現実には必要な英文法であり、

そこに問題があるわけではないのです。

 

ただ、どうにも効率が悪いと思うのは、

いきなり細部を事細かに教えてしまう所にあります。

 

たとえば、

絵を描くことを考えてみて下さい。

絵を描くことに慣れていない人が、

いきなり細部から描き始めれば、どういうことが起きるでしょうか?

おそらく、

キャンバスに絵が入りきらない。

とか、

絵のバランスが悪い。

とか、

いろんな問題が起きてきますよね?

 

そこで、普通は、

1、絵の構図を決める。

2、ラフを描く。

3、細部を描いていく。

というように、

大まかなところから、

細部へと進みます。

 

特に初心者であればあるだけ、

この手順を守ってもらうことは、何より大事。

 

ところが、学校の英語の授業は、

細部(単元ごとのターゲット文)ばかりにフォーカスするため、

英語はどういう言語なのか?

どうすれば、伝わるのか?

と言った大きな視点がごっそり抜け落ちてしまうのです。

 

知らない道をむやみに走れば迷う。俯瞰すれば行くべき道がわかる。

 

英語の全体像をつかもう

そこで、大事になってくるのが、

全体像をつかむのに役立つ「英語の5文型」です。

「英語の構造」

「英語の語順」

と言い換えてもいいでしょう。

 

多分。

中学校の先生も、

この英語の5文型(語順、構造)の重要性は、

十分に理解しているはず。

 

それでも、敢えて教えないのは、

おそらく、

多くの先生方が、

「中学生に5文型は難しすぎて、理解できない!」

そう思い込んでいるのだと思います。

※一般的に5文型は高校生で習います。

 

でも、それって、本当なのでしょうか?

 

たった5つしかない

実は、中学校で覚えるべき文法項目(ターゲット文)は、

人称代名詞や不定詞や関係詞など合わせると、

3年間で約90項目ぐらいあります。

 

しかも、これらの文法を説明する時、

相手が中学1年生であっても、

主語やbe動詞という文法用語を、

ガンガン使って説明している学校の先生は多いのです。

 

まぁ、どうせ覚えなきゃいけない用語ならば、

最初から、慣れさせよう!

ということなのでしょうが、

それで子供たちが理解できるのなら、

最初から、5文型を教えない理由がわかりません。

 

だって、90項目に対し、

たった5つしかないのに!!

 

もっとも実用的

しかも、この5つを知ることは、

中学生に(大人の英語学習者にも)大きな希望を与えます。

 

なぜなら、5文型によって、

私たちは、日本語にはない英語の感覚を手に入れることができ

そこから、英語は使える言語へと変化していくからです。

 

実際、

受験のためだけ、

机上の上だけの英語学習って、

子供達には地獄でしかありません。

モチベーションだって続かないし、

テストで点数が取れていても、

内心、英語が嫌いな子も多いと思います。

 

だからこそ。

どんなレベルでもいい。

使える!という実感を持てる英語学習が大事なんです。

 

具体的には何から始めるか?

でも・・・・

確かに、高校時代に習った5文型って、

正直、つまんなかった記憶がありますよね?

面倒なだけで、何が大事なのか?

全然、わかりませんでしたし・・・・。

 

 

それを、さらに年齢の低い子供達に強いるのは、

英語嫌いの素をふりかけるようなもの。

そこで、

ちょっとだけ、工夫しましょう。

 

5文型からわかること

5文型を学ぶ上でのポイントは、

5文型に共通のものは何か?

という点を強く意識することです。

 

5文型について

5文型とは、SV、SVC、SVO、SVOO、SVOCのこと。

S=主語、V=動詞、C=補語、O=目的語。

 

さて、どうでしょう?

視覚的に見れば一目瞭然ですね?

 

ここから、わかるのは、

主語と動詞は必須なんだな~ということです。

 

何を今さら?

わかりきったことを?

そう思いました?

でも、

日本人は日本語をベースにして英語を学んでいくので、

この主語と動詞の意識が非常に弱いんです。

 

実際、

学校の成績の良い子でも、

自由にスピーキングやライティングをさせてみると、

主語と動詞がボロボロ・・・・

なんてことは、しょっちゅうです。

 

そこで、おススメなのが、

「主語+動詞」を徹底して行う練習です。

 

日本語を英語に訳そうとするのではなく、

主語は何を使い、

動詞は何を使うのか?

まずは、そこに意識を集中させます。

 

多分、最初は、

すごく簡単な英文しか、できないでしょうが、

気にせず、たくさん作ることが大切。

そうすることで、

少しずつ、

SVC→SV→SVO→SVOO→SVOCへと、

5文型を5文型という文法としてでなく、

英語感覚として身につけていくのです。

 

しかも!

その上で、細かな英文法へと進めば、

約90個あるターゲット文が、

すごく楽に理解できるようになります。

 

まとめ

英文法を効率よく勉強したいと思ったら、

1、大雑把に理解しておいて

2、細部を学習する

この順番が、一番なんです。

 

なぜ?

細部から学ぶと効率が悪くなるのか?

それは、ジグソーパズルを思い浮かべればわかりやすいと思います。

 

バラバラになったジグソーパズルのピースだけ渡されて、

はい!これを一枚の絵にして!

そう言われて、完成させられる人がどれぐらいいるものでしょうか?

 

もちろん、コツコツやれば、できないことはないのかもしれません。

でも、それだと、めちゃくちゃ、効率悪いですよね?

だって、そもそも、ジグソーパズルは、

完成した絵を頼りにして、造り上げていくものなんだから。

 

完成したもの=全体像がわかってこそ、

小さなピースをつなげていくことができるんです。

 

英文法も同じなんですね。

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