「ビジネス」と「英語」を足したら、
答えは、「ビジネス英会話」になる。
こういう、発想の日本人は多いと思います。
ですが、外国人と話す機会など全くない人であっても、
ビジネスのために、英語は学ぶべきだ!と思います。
今回は、英会話ではなく、英語学をおススメする理由をお話したいと思います。
質の良い情報をスピーディに手に入れる
今は、社会の価値観が大きく変わろうとしている時です。
こういう時、ぼんやり過ごしてしまうと、
いつのまにか、時代に取り残されている・・・
なんてことになりかねません。
そうならないためには、
できるだけ質の良い情報をスピーディに手に入れる必要があります。
先を行くのは、やはり欧米
そんな中、
新しい時代に、いち早く適応しようとしているのは、
やはり、欧米です。
残念ながら日本は、和を重んじる体質が仇となり、
時代の変化についていくのがやっと・・・という感じです。
でも、こうも言えます。
日本は、一歩、遅れているがゆえに、
欧米の情報を注視しておけば、
日本において、アドバンテージを取ることができる!と。
翻訳の限界
もちろん、今は、インターネットの時代。
欧米の情報であっても、いち早く、日本語に翻訳されることもあります。
(ウェブ翻訳機能もありますし)
ただ、翻訳はあくまでも、翻訳でしかありません。
子供の頃にやった伝言ゲームを思い出してみましょう。
伝言する人数が多ければ多いほど、
最初に言ったことと、最後の人が聞いたことの間には、
驚くほどの差ができてしまいます。
これと同じ危険性が、翻訳には伴います。
日本語と英語の差を利用する
翻訳を通して、内容をわかった気になっても、
もしかしたら、そこには、微妙な差があるのではないか?
この疑問は永久に消えません。
が。
これは、よくよく考えてみれば、
自分で英語を読んでも同じなんですね。
なにしろ、
日本語と英語は、あまりに差があるので、
発想も考え方も表現の仕方も違いすぎて、
微妙な読み取りができない可能性は大きいんです。
ただ、翻訳と違って他人のバイアスがかかっていない。
という点だけが救いになるだけで、
日本語と英語の間の溝が埋まるわけではありません。
ですが、それを逆手にとって、
- 翻訳された日本語の記事
- 英語で読む記事
この両方を、チェックしてみると、
1つの問題を、より深く掘り下げることができます。
以前の記事にも書きましたが、
本来、日本語と英語では、視点が異なります。
つまり、
日本語も英語も読める。
このことは、全体像を正しく把握するのに、とても役立ちます。
たとえば、
視点が1つしかないAさんとBさんは、こう断言します。
Aさん:形は丸だ!
Bさん:形は三角だ!
ですが、2つの視点を持つCさんは、こう答えることができます。
Cさん:形は円錐だ!
と。
これが、どんなに、ビジネスにおいて、強みになるか?
おわかりですね?
まとめ
だからこそ、
今回は、誰もが勧める英会話ではなく、敢えて英語学をおススメしています。
確かに、英会話から得られるものも少なくないでしょう。
が、
英語と日本語の微妙な差を知り、
それを読解できるようにする。
このほうが、より直接的にビジネスのためになる!と私は思います。
それに、何より、私達日本人は、
中学高校と最低でも6年間は、英語学を学んできています。
(でも、話せない!と揶揄はされますが)
これは、つまり。
私達に、英語を読む知識の貯金がすでにある!
ということでしょう。
実際、海外の大学の英文法講義を受けてみると、
よくわかりますが、
え?
これ?
このレベル?
と思う、英文法が結構、出てくるんです。
ですから、6年間の英語教育は決して無駄だったわけではありません。
ただ一つ、やるべきは、
せっかく得たその知識を、
上手に自分の生活や人生に生かす方法を学ぶことだけです。