関係代名詞って、
- 中学生には教えにくい。
- 中学生には、理解しにくい。
そう言われているようです。
でも。
関係代名詞がわからないと、英語の長文や物語って何も読めないんですよね。
そこで、ええい!
学校ではもっとずっと後に関係代名詞を教えるみたいだけど、
今のうちから、関係代名詞を教えてしまうことにしました。
関係代名詞の説明用語が難しい
関係代名詞の説明で一番簡単なのは、
- 先行詞
- 主格
- 目的格
という説明用語を使うことですが、
だからって、こういう用語がズラズラと並んでしまうと、
中学生は、もう、わけがわからなくなるし、やる気も失せます。
そこで、最初の一歩として、
「関係代名詞の説明において、この3つの用語は絶対に使わない!」
と決めました。
とりあえず、関係代名詞のwhoを教えてみる
中学英語においては、教える関係代名詞は、とても部分的です。
ここがまた、教える側としては悩みどころではあるのですが、
私はとりあえず、関係代名詞のwho(主格)から始めました。
まず、最初に、
この2つの文を足し算してみます。
- Mr. Sato is a teacher.
- He teaches science.
もちろん、英語では無理なので、下記の日本語でトライです。
- 佐藤さんは、先生です。
- 彼は、理科を教えています。
すると、中学生が出してきた答えは・・・
- 佐藤さんは先生で、理科を教えています。
- 佐藤さんは理科の先生です。
でした。(笑)
これには、ちょっと、ヘッ?となりましたが、
現実的に考えれば、かなり、すばらしい!です。
だって、
- 左から順に読む癖が、ちゃんとついている。
- 意訳がちゃんとできている。
んですもん!
ただ、今回は、学校の文法に沿った勉強なので、
私の方から、
「佐藤さんは、理科を教えている先生です。」
という日本語訳の英文を作りますよ~!
と方向転換しました。(笑)
とりあえず、足し算練習をしてみる
そして、
Mr.Sato is a teacher who teaches science.
という英文では、一応、下記のような説明をしました。
- whoの前は「人」(a teacher)であること。
- そして、whoの後ろは、前の「人」(a teacher)の説明をしているということ。
- a teacherと同じ人である2文目の「He」は、省略されること。
その後、他の例文もたくさん使って、
2つの英文を1つの英文に変える練習をやってもらいました。
最初は、多少、苦戦をしますが、
慣れてくれば、皆、英文の足し算はできるようになります。
本当に理解したか?どうか?をチェックする
ただし、ここで喜んでばかりはいられません。
慣れというのは、ある意味、パターンに慣れただけの話なので、
いくら正解できたとしても、本当に理解できたか、どうか?はわからないからです。
実際、初めて関係代名詞を習ったわけですから、
「理解は、できていない・・・」
そう考えておいた方が良いんです。
そこで。
パターン練習に慣れた後、
こんな質問をしました。
「サッカーをしているトムは、18歳です。」
この英文を、関係代名詞whoを使って、英作してね!と。
すると、ここからが、本当に面白かったです。
なぜって、
Tom is 18 years old who likes soccer.
と作る子が続出したんです。
これは、パターンだけに慣れた証拠です。
でもね。
「whoの後ろは、whoの前を説明してるんだよ?
サッカーを好きなのは、oldになってしまうよ?」
そう指摘すると、
皆、ちゃんと考え始めるんです。
そして、私も、この時気づきました。
あぁ!
関係代名詞って、パズルと同じだ!って。
whoの前と後ろのピースを、きちんと揃える!
ここに集中させるのが、大事なんじゃないか?と。
まとめ
実を言うと、
「関係代名詞を、中学生に教えるのは難しい。」
私もそれを実感しちゃった一人です。
でも、生徒とやり取りをしているうちに、
少しずつ、希望の光は見えてきました。
そして、何故?中学生が関係代名詞を難しく感じるのか?
その理由も少しわかってきた気がします。
これを、次回に活かせたら・・・と思います!頑張るぞ。