英作文が苦手な中学生は多いです。
で、普通は、ここで英文法を語り始めるケースが多いようですが、
私は、ちょっと違う話をしようと思います。
もちろん、基本の英文法は必須です。
でも、その前に。
作文が書けない!という問題を、多くの人が忘れています。
英語でも書けない。
でも、
日本語でも書けない。
これが、中学生の現実です。
そこで、質問です。
あなたは、もしくは、あなたのお子さんは、
遠足の作文、読書感想文、苦手じゃないですか?
もし、そうだとしたら、
英文法も大事だけれど、作文の練習もしないといけません。
もちろん、英作の場合は、日本語で作文を書く時よりも
多少レベルが下がるのは、仕方ありません。
でも、英作で押さえておくべきコツと
作文が上達するコツは、共通点がありますので、是非、知っておきましょう。
英作と作文に共通するコツ
作文のコツについては、中日新聞に面白い話が載っていましたので、
そこからの引用です。
<文章や作文の練習法>
●遠足は楽しかった。と書いてしまうと、そこからが書けなくなる。
そこで、楽しいという言葉を使わずに、楽しさが伝わる別の表現を考える。
(例) みんなニコニコしていた。
帰りたくなかった。など。
●ウソ作文を書く。
楽しい遠足、絶対行きたくない遠足を想像して書く
この記事を読んだ時、
まさに、英作のコツそのものだ。
と思いました。
英作をする時、
1つのイメージに縛られ過ぎると、
まったく、言葉が紡げなくなります。
自分が言いたい事は、いろんな側面があるはず。
- それらのうち、どの側面をクローズアップするのか?
- どう言えば、想いはより正確に伝わるのか?
そう考えることが、大事なのです。
遠足は楽しかった。
この一言で、済ませようとしない。
この練習は、英作のイメージを膨らませるのにとても役立ちます。
そして、もう1つのウソ作文の方は、
今の中学生にとても大切なことを教えてくれます。
それは、
「正しい英作」というのは、
「英文法的な正しさ」だけを見れば良いのであって、
「内容の正しさ」は必要ない。
ということです。
もちろん、
いずれは、自分の言いたいことを、思っていることを、そのまま、英文法的に正しく書く。
というのが理想ですが、
最初から二兎を追えば一兎も得られなくなります。
まずは、
内容が突飛でもいい。
正しい英文法を身につけることが最優先。
しかも、内容が突飛になればなるだけ、
この英作は楽しくなるので、何度も何度も繰り返すことができ、一石二鳥なのです。
実際にどうやって英文を作っていくのか?
英作の手順は下記の通りです。
1、自分の言いたいこと、伝えたいことを思い浮かべる
2、単語(動詞)を選ぶ
3、文型を決める(決まる)
4、単語を並べる →できあがり!
文字で書けば簡単なこの手順も、いざ、やってみようとすると、どこかでつまづくものです。
でも、大丈夫。
もし、つまづいたら、1か2へ戻って、もう一度やり直します。
1か2に戻るのは、
1つの発想、1つの単語に縛られないことを学ぶためです。
結局、
1は、発想力
2は、単語力
3は、文型の理解
4は、総合力
が必要です。
まとめ
今の子供達は、みんな真面目なので、
ウソ=悪いこと
という、道徳的な感情に縛られてしまって、
それを、上手に利用する術を知らない気がします。
所詮、学校内の、英会話とか、英作問題です。
内容が、本当かどうか?なんてことまで考える必要は、ないんです。
実を言うと、
うちの娘は、小学校高学年から中学3年生まで、
ずっと、読書感想文は、学年で1番か2番を取っていました。
でも、こいつのモットーは、「ウソ八百並べ立てる」でした。(笑)
そりゃあ、書きたい放題だもん。ラクだったろうな~と思います。