英語の授業が苦手で、全然ついていけない!
その自覚があるなら、一刻も早く手を打つ必要があります。
でも、心配はいりません。
まだ、間に合います。
やるべきことは1つだけ。
単語を読めるようにしましょう。
目次
あせって、あれもこれもやるのは逆効果
学校での英語の授業はドンドン進んで行きます。
文法についての説明やら、教科書のリーディングなどなど。
だから、ついついあせって、あれもこれもやりたくなります。
でも、まずは、英語を学ぶための専用の筋肉をつけてしまいましょう。
この筋肉とは、言わずとしれた「単語力」のことです。
文法とか長文読解とか構造とかは、とりあえず、今は考えなくてOKです。
大事なのは、一点集中、短期達成することです。
そのためには、まず「単語力」をつけるところから始めます。
そして、「単語力」をつけるには、単語を読めるようにする。
これが、一番、手っ取り早いのです。
とは言っても、一からフォニックス学習をする余裕はありませんので、
単語力をつけながら、同時に単語も読めるようにしていきます。
実際、英語の勉強を苦手だと思っている子、
授業についていけない子は、
まず間違いなく、単語がきちんと読めません。
できない、わからない原因は何か?
英語の単語が読めない。
おそらく、たったこれだけのことで、
英語の授業は宇宙にいるのと同じ感覚になるはずです。
実際、単語力を筋肉だと考えれば、どうなるか?
スポーツでイメージすれば、よくわかります。
- 筋肉なしでクロールをやろうと思えば、上手に水を掻くことすらできません。
- 筋肉なしで鉄棒をやろうと思えば、大車輪どころか、逆上がりだって無理です。
- 筋肉なしでテニスをやろうと思えば、球を打ち返すこともできません。
でも、スポーツの場合は、この状態で、
- 競泳に出ろ
- 鉄棒で技を見せろ
- テニスの試合で勝て
とは絶対に言いませんよね?
その子が、中学1年生だろうが、2年生だろうが、3年生だろうが、
まずは、基礎トレーニングを積み、必要な筋肉をつけさせるはずです。
つまり、英語も同じです。
中学1年生だろうが、2年生だろうが、3年生だろうが、
筋肉ができていないのならば、そこから始める!のが正解なのです。
単語力アップの方法
ということで、
さっそく、英語の筋肉トレーニングを始めていくことにしましょう。
今回は、英語が苦手だと思っている子が対象ということで、
以前書いた単語の覚え方よりも、簡単なものにしました。
まずは、単語帳を作るところから。
昔ながらの、単語カードを使うのがおすすめです。
教科書やワークブックに出てきた単語を、
表に英語、裏に日本語を書いて、準備します。
準備できたら、さぁ、スタートです。
最初は、
●英単語を見て声に出して読む→日本語の意味を確認する
これを、覚えるべき単語すべてに、行いましょう。
ちなみに、1日でやる量は、10個とかでは少なすぎます。
最低でも、一つのユニット分すべて、行って下さい。
レッスン1ずつじゃないですよ。1ユニットごとです。
1ユニットにつき、語数は、100語もないはずです。
※学年にもよりますが、せいぜい30~50でしょう。
これを、
1日目・・・ユニット1
2日目・・・ユニット1+ユニット2
3日目・・・ユニット1+ユニット2+ユニット3
と言う具合に、テキストの最後までやります。
英単語を読んで、日本語の意味を確認するだけなので、それほど、時間はかかりません。
最後まで終わったら、このテキスト1冊分の単語練習を6回、7回と繰り返します。
6回、7回で足りなければ、10回20回と何度でも繰り返します。
大事なのは、何度も繰り返すことです。
人間は忘れる動物なので、忘れることに罪悪感を持つ必要はありません。
忘れることを想定して、何度だって繰り返すのです。
ただし、注意すべき点が4つあります。
日本語は声に出す必要はありません。
声に出さなければならないのは、英語の方だけです。
感覚でパッとわかれば、それが一番です。
わざわざ、日本語にしようとするとかえって、時間を無駄にします。
すぐに日本語訳を見ましょう。
う~ん、え~とと日本語の意味を絞り出すようでは意味がありません。
大事なのはスピードです。
パッと見て意味がわからないものは、すぐに、日本語訳を見るようにしましょう。
毎日、繰り返しましょう。
がんばって暗記するわけじゃありません。
英単語を読んで、意味の確認をするだけなので、必ず、毎日、練習しましょう。
毎日の積み重ねこそが、筋肉アップにつながるのです。
覚える楽しさを見える化しましょう
すでに知っている(覚えた)単語を、繰り返す必要はありません。
わざわざ、単語カードにしたのは、覚えた単語と覚えていない単語を区別するためです。
覚えた単語カードは、ドンドン抜き出していきましょう。
実際に、数がドンドン減っていくと、ワクワク、楽しくなります。
大事なポイント
どうでしょう?
英単語を読んで、日本語訳を確認するだけなので、それほど時間はかかりません。
半月~1か月ぐらいで、テキストの7割~8割の新出単語は覚えられます。
※普通、教科書のユニットは、6~7ぐらいまでなので。
最初は、100%じゃなくても、これぐらいでOKとしてください。
大事なのは、
やればできる!
という感覚であり、
圧倒的な結果を出すことができた!
という喜びです。
これを経験すれば、どんどん、次のステップに進んでいけます。
次は、
日本語→英語に直す練習を行いましょう。
やり方は同じ。
一度経験しているので、楽に始められますし、スピードも上がってくるはずです。
スピードが上がった分、書く練習を付け加えることもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
英語の筋肉とも言える、単語力をつけるためには、
あれもこれもやらず、まずは、一点に集中することです。
急がば回れとは、よく言ったものです。
実際、単語力がつくと、文法や構造の理解度は格段に上がります。
また、
授業についていけない。
英語が苦手。
このマイナスの感情は、圧倒的な結果を出したことで、
簡単に打ち破ることができます。
どんなに成績の良い子でも、
中学校のテキストって、通常、1年かけて学ぶものです。
それが、単語だけとは言え、短期間で覚えられた。
その自信こそが、今後の英語学習に大きな影響を及ぼします。
多くの中学生が、
半月から1か月でテキスト全部の単語を覚えるなんて、
絶対、無理!
絶対、できない!と言うと思います。
でも、だからこそ、やる意味があるのです。