英語の本を読む効果には、一体、どんなものがあるのでしょうか?
今は、多くの書籍が翻訳されますので、別に英語でわざわざ読む必要はない。
そう思う方も多いかもしれません。
特に、英語なんて自分の人生には関係ない!
そう思っている人達にとっては、
英語を学びたい人だけがやればいいんじゃないの?
という理解だと思います。
が、英語の本を読むことは、英語力をただアップするだけではありません。
もしかしたら、人生を変えるかもしれない?
それぐらいの効果があるのです。
一体、その効果とは何か?
そして、何故?英語が?
今日は、そのお話をしたいと思います。
過去に学んだ英語とは?
学生の頃、英語は、単にテストや受験のための教科だったはず。
そのため、学校を卒業したとたん、英語にはまったく触れなくなった方も多いでしょう。
ただし、一部の人は、何らかのきっかけで、
「英語が話したい!」
と思うようになり、学校英語ではなく、英会話を学ぶようになります。
ですが、結局は、
「受験英語を学ぶ(覚える)」が、
「英会話を学ぶ(覚える)」に変わっただけの話ですから、
人生を変えるほどの効果はありません。
なぜなら、これは、たとえて言うならば、目先の1000円を拾うようなものだからです。
英語の本を読むということ
一方、英語の本を読むということについて、考えてみましょう。
英語の本を読むには、当たり前ですが、暗記だけでは、何ともなりません。
学校で習ってきた単語の意味や英文法はもちろんのこと、
- 著者が言わんとしていることを捉える能力
- 英文を読むスピード
- 英語を構造として捉える感覚
なども必要になってくるからです。
そして、結果的にこのことが、人生を変えるほどの大きな効果につながっていきます。
構造の差は、視点の差
英語と日本語は、構造がまったく異なっています。
このことは、誰もが知っています。
が、それがどういう意味を持つのか?まで、考えてみましょう。
私たちは、言葉を使って、いろんなことを考え、言葉を使って、社会を共有しています。
もちろん、母語の場合は、生まれた時から、その環境の中に浸かっているので、そのあたりは無意識に行われています。
ところが、英語のような外国語を学ぶと、その考え方の差、視点の差がはっきりと見えてくるのです。
英語の本を読むということは、英語の構造にどっぷりと浸かるのと同じです。
つまり、英語の本を読むことで、英語の視点(自分にない考え方)も経験することができるのです。
スピードは、移動を簡単にする
さらに、もう一つ。
英語の本を読むにはスピードも求められます。
英文を読むのに時間がかかるのは、日本語の構造(視点)に直して読んでいるからです。
英語を英語のまま感覚的に捉えていけるようになれば、読むスピードも上がっていきます。
つまり、スピードが上がるということは、
日本語視点→英語視点への移動が簡単になるということです。
実際、この視点移動は、ものごとを見る上で、とても大切な能力です。
視点が凝り固まっていると、物事を正しく捉えることが難しくなります。
読書の効果が2倍になる
そもそも、読書自体、私たちの人生に大きな変化をもたらします。
それが、視点の移動をも伴うのであれば、
読書から得られるものは、単純に計算しても2倍になります。
何を見るか?だけではありません。
どこから見るか?
この視点の多さが、思考の幅を広げ、人生の幅も広げます。
英語の本が持つ効果
以上が、内部で起こる化学反応です。
が、もっと明確な効果が、英語の本それ自体にはあります。
それは、何か?というと、
間違いなく、
日本語で書かれた本よりも、英語で書かれた本の方が、わかりやすいのです。
その理由は、
- 体系的である(全体像を把握しやすい)
- 理論的である
- 多民族に慣れているため、説明がこれでもか!というぐらい丁寧
ということが挙げられます。
特にビジネス書などは、英語圏の理論であることが多いですから、ぜひ、がんばって、英語で読むようにしたいものです。
また、私たち日本人が、英語の本を読む時は、日本語の時よりも集中している!こともプラスに働きます。
まとめ
多くの人が、英語の本を読む=英語の勉強だと決めつけています。
が、現実には、英語のために英語の本を読む。
これは、頑張ろう!としても、なかなかうまくいきません。
(私は、挫折しました)
なぜなら、自分自身が、英語を使う環境にいなければ、そんなものは、宝の持ち腐れでしかないからです。
でも、これからの長~い長~い人生を、もっと有意義にすごすために、英語の本を読む。
このモチベーションなら、もっともっと頑張れるのではありませんか?