最近は、リーディングを中心にしたレッスンを行っていますが、
やはり、ネックになってくるのが、単語力です。
何度も言うように、文法なんてものは、どうにでもなるんです。
でも。
やっぱり、単語なんですよね・・・(泣)
エビングハウスも真っ青?
エビングハウスとは、忘却曲線で有名です。
要するに、人間は、覚えたつもりでもすぐに忘れる。
だから、忘れる前に復習すると記憶に定着させられる!
って話なんですが、
そもそも論として、それができる中学生って少ないんですよね。
確かに。
ある程度の数の英単語を短期間で何度も反復すれば、
暗記している英単語の量は一気に増えます。
でも。
それをやるためには、相当な覚悟と根性が必要なんです。
実際、私だって、
大人になって、どれだけ「単語力つけなきゃ・・・」と思っていたことか!
だから、英単語の本は、あれやこれや買いましたよ。
でも、毎回、挫折で、かなり長いこと、チンタラしてました。
それをですよ?
中学生にヤレ!って、言える立場か?って感じです。
今こそ、過去の英単語に戻る時
実際、私が今、とても気になっていることがあります。
それが、中学3年生の子のリンク切れです。
確かに、中学3年生にもなれば、
英文法も難しくなってくるし、英文も長くなってきます。
でも、そこにどっぷり浸りすぎるあまり、
とてもシンプルな英語のコアからどんどん離れていっている感じがするんです。
それが、如実に表れてくるのが、英単語学習です。
事実、中3にもなると、英検などを受ける子も増えるため、
英単語帳を持っている子も少なくありません。
ところが、頑張っているわりに、
総合的な英語力に結びついてこないんですよ。
その大きな原因の一つになっているのが、
がんじがらめになってる学校のカリキュラムです。
実際、普通の中学生の「英単語への取り組み方」を見てみると、
- 英語:日本語は、1:1で覚える
- 単元ごとの文法に合わせて、単語を覚え直している
ので、とても非効率なんです。
そこで、おすすめしたいのが、
中3になった今だからこそ!過去の英単語に戻る!やり方です。
リアル本屋で1時間かけ、見つけた英単語本
正直な話、もう、ず~~~~~~~っと、中学生の単語力に関しては、悩んでいました。
今までも、さんざん、アプリを試したり、単語テストを行ったり、
いろいろ働きかけはしたものの、結局は、本人まかせになってしまってthe end。
それでも、あきらめ悪く、
先日、たまたま本屋へ行く機会があったので、
片っ端から、英語関連の本を立ち読みしまくっていたら、一つ見つけたんです。
ヒントになりそうな英単語本を。
最初は、カード形式の英単語本を使って、何かしようか?
とも思ったんですが、
生徒を思い浮かべ、頭の中で想像したところ、
「カード形式は、ダメだ!」という結論に。(泣)
でも。こちらの英単語本を見た瞬間、
これは、使えるぞ!とひらめきました。
この本を選んで買った理由は、4つあります。
単語が最重要レベル、基本レベル、標準レベル、高得点レベル、超ハイレベルで分けられている
単語力のレベルは人それぞれ。
しかも中3にとって、現実的な高校入試ランク順は、
自分の立ち位置を知ることができ、目標の設定もしやすいはずです。
単語の意味だけでなく、フレーズチェックがある
たとえば、「of」 という単語の意味は、「~の」となっています。
ですが、「~の」だけでは、「of」は理解できません。
そこで、フレーズチェックで、
チームの一員=「a member of the team」と練習できるようになっています。
特にリーディングで大事なのは、単語をどこまでグループ化できるか?ですし、
日本語とは違う英語の感覚を手に入れるためにも、このフレーズチェックは必須です。
穴埋め英作文で英文法がチェックできる
また、フレーズチェックには、穴埋め英作文もあります。
この穴埋め英作文で、中1~中2までの基礎的な英文法チェックができます。
意外に忘れてること多いんですよ。
不規則動詞の語形変化も一緒に掲載されている
不規則動詞の語形変化は、学校では、後出しジャンケンのようにして習いました。
こうした語形変化が掲載されている英単語本はないわけではありませんが、
掲載されているだけでなく、目につきやすいことが一番、大事です。
より効果的な使い方
この本は、中学生のための英単語学習本(ノート)なので、
そのまま、中学生の自習に使えます。
実際、初回のページなんかを見ると、
英単語はものっすごく簡単なのだけれど、(Iとかhaveとか、ofとか)
意外に、フレーズチェックや穴埋め英作なんかでは、間違う子も多いと思いますので、
ちゃんとやれば、かなり、役立ちます。
ただし!
英単語の暗記部分なんかは、これでは、ちょっとなぁ・・・と思うこともあるので、
そのあたりは、自分なりに捕捉していくと良いでしょう。
たとえば、
前置詞の「of」を、「~の」と覚えてしまうと、後々、困るので、
コアのイメージを調べるなどして、この本をどんどん自分流にバージョンアップしていきましょう。
また、一番最初に出てくる「I」なんかも、
「単なる単語暗記」と思い込んでいると、
「知ってる、楽勝!楽勝!」とスルーしてしまいがちです。
でも、実際には、
I my me mine が完璧か?
それぞれの使い方は大丈夫か?などなど、
確認すべきことはたくさんあり、使い方は無限です。
まとめ
中1、中2の頃は、英単語=ただ意味を暗記するもの
これで良かったかもしれません。
でも。
中3になったら、すべてのことを関連付けリンクさせていく。
そういう学習方法を英単語から学んでいきましょう。
中3なのに、こんな簡単なことやっていていいの?
そういう焦りがあるのは、わかります。
でも。
この単語レベルの理解度が、今後の英語の上達に深く関わってくるんです。
これは、英語が不得意な子も、得意な子も同じです。
それぞれのレベルから、一歩も二歩も抜きん出るために、
ぜひ、今すぐ!過去の単語を再チェックする勇気を持ってください。
それにね。
中学生のうちから、ただ暗記に頼るだけでなく、
いろんなことを関連付けていく癖をつけていると、大人になった時、役立つことがたくさんあります。