英語の並べ替え問題は、単語がある分だけ、英作文よりも簡単に思えます。
が、実際には、並べ替え問題の方が、
「あれ?なんで?」ということが、結構起きるんです。
そこで、並べ替え問題の時、
何を行えば、正しい英文が作れるのか?
今回は、その話をしたいと思います。
目次
並べ替え問題でミスする理由
中学生が並べ替え問題でミスをするのは、
中学1年生レベルの感覚をそのまま引きずっていることが原因の1つになっています。
中学1年生レベルの並べ替え問題は、
you , when, at, do ,tennis , play, school,?
大体、これぐらいのレベルです。
実際、きっちり学校の勉強をこなしていれば、間違えようがない文章です。
それに、これぐらいの長さだったら、暗記もできますし、
応用力と言ったって、せいぜい、単語が変わる程度の話なので、なんとかなるんです。
ところが、中学3年生ぐらいになると、
- 文章も長くなる
- 関係代名詞とか出てくる
- 基本、暗記できない(応用力が問われる)
こともあって、とたんに、書き換え問題に不安が出始めます。
次の並べ替え問題をやってみよう
では、実際に、次の並べ替え問題をやってみましょう。
1、use,It's,bottles.,for opening,that,you,something
2、that,thing,you,It's,to,the,dry,use,your hair
3、the,met,the people,They're,we,at,party.
さぁ、いかがでしょう?
これらの問題は、親切にも、単語の中に
- 大文字になっているもの、
- ピリオドがついているもの、
があるので、比較的、楽だったはず。
答え
1、It's something that you use for opening bottles.
2、It's the thing that you use to dry your hair.
3、They're the people we met at the party.
では、次の問題はどうでしょう?
4、that,restaurant,best,like,I,Grazie.,the,is
もし、1~3までは、できたのに、4は、なんかわからない。
そう感じたなら、少しだけ英語の見方を変える必要があります。
もちろん、中学レベルぐらいなら、
- ひたすら問題を解く
- パターンを覚える
というやり方でも、正しく並べ替えられるようにはなります。
でも、それこそ、まさに、暗記するだけの受験英語。
つまづく場所を先延ばししているだけの話です。
並べ替え問題に取り組む前に
もし、4の問題がなんか、わからない。
そう感じたとしたら、これは、ある意味チャンスです。
だって、せっかく、つまづいたんです。
そこから、英語の見方を変えていきましょう。
コツはリーディングと同じ
並べ替え問題も、英作文も、コツはリーディングと同じです。
ただ、順番が逆なだけです。
そうですね。
たとえて言うならば、
リーディングは、家の解体。
並べ替え問題や英作は、家を建てることです。
つまり、
並べ替えや英作をする時には、
- まずは、骨組みを作る。
- その上で、肉付けをする。
この基本を忘れてはいけません。
手間を惜しまないこと
基本が理解できたら、先ほどの実例に戻ります。
並べ替え問題の場合は、日本語訳が書いてあるものもありますが、
今回、この問題には、日本語訳がありません。
4、that,restaurant,best,like,I,Grazie.,the,is
こういう場合は、
いきなり並べ替えず、日本語訳を最初に作ります。
すべての問題で日本語訳を作る必要はありませんが、
- スラスラできないもの
- 正しいか?どうか?確認したいもの
は、このひと手間を惜しまないでください。
4、that,restaurant,best,like,I,Grazie.,the,is
それぞれの単語の意味から考えて、多分、こうなりますね?
「私が一番好きなレストランは、Grazieです。」
骨組みを作る
日本語訳が推測できたら、その日本語訳から、骨組みを作っていきます。
「私が一番好きなレストランは、Grazieです。」
まず、修飾語句、説明してある言葉、一番不要な言葉を取り除きます。
そうすると、どうなりますか?
はい。
「レストランは、Grazieです。」
という文章が残りました。
それでは、
この英文を上記の単語を使って、作ってみて下さい。
めっちゃ、簡単ですよね?
The restaurant is Grazie.
1年生レベルの文章ですね。
肉付けをしよう
骨組みができたところで、いよいよ、肉付けです。
残った単語を見てみましょう。
「私が一番好きな」ですね?
この言葉は、何を説明していますか?
はい。
これも簡単です。
レストランですね。
ここまで、わかったところで、もう一つ、重要なことを覚えて下さいね。
英語は、ある単語について説明を加える時は、後ろに後ろにくっつけていく言語です。
さらに、残った英単語を見てみましょう。
that,best,like,I,Grazie.,
なんと、thatがあるではありませんか!
基本、関係詞のthatは、説明する気持ちの→です。
※接続詞のthatも→で覚えておいて構いません。
さぁ、ここまでの知識を総動員して作りますよ。
答え
The restaurant that I like best is Grazie.
やってみると、意外と簡単でしたね?
まとめ
以上が、並べ替え問題のコツになります。
とにかく、並べ替えも英作も、リーディングと同じで、シンプルな形に戻す。
そうすれば、難しく見える問題も、あっと言う間に、簡単になるのです。
ぜひ、一つのやり方として試してみて下さいね。