小学校3年生になると、国語でローマ字を習います。
ローマ字を習うのは、駅名や標識、人名を知るために必要だからです。
日本では、漢字の読み方がわからないものって結構多いですからね。
実際、私が住んでいる「可児市」は、ローマ字表記すれば、「Kani-city」です。
その表記を見て、あぁ、「かじし」じゃなくて「かにし」なんだぁ・・・
そう思ってくれる人は少なくありません。
つまり、ローマ字って、日本語を使う上では、とても役立つものなんです。
ところが、
このローマ字を、日本語=国語として考えずに、英語の親戚のように考えてしまうと、弊害が生まれます。
その弊害とは、
- 英語を、ついついローマ字読みしてしまう
- 英語を、ついついローマ字的に書いてしまう
などです。
そこで、
ローマ字が英語学習の弊害になるのを防ぐ、非常に簡単な方法を、お話ししたいと思います。
ローマ字には頼れない!を腑に落とす
知らない単語を子供達に読んでもらうと、
多くの子が、ローマ字に頼った読み方をします。
でも、これでは、ダメですよね?
ローマ字=日本語
英語=英語
なんですから。
つまり、英語を学習する時には、日本語であるローマ字は捨てること。
英語は英語として捉えること。
このことを、徹底しないといけないんです。
なのに、中学のしょっぱなで、
英語の時間にローマ字を習います。
だからこそ、中学1年生のうちは、
ぜひ、周りの大人たち、特にお母さん方には言い続けて欲しいんです。
ローマ字と英語は似ているように見えても、全く違うものだ!
ということを。
もちろん、bananaやpandaのように、たまたま同じ綴りの単語はあります。
でも、それは、本当にごくごく小さな一部でしかありません。
実際、ローマ字とは異なる英単語は、何千倍、何万倍とあり、
そちらのすべてを中学の3年間、覚えていかなければならないのだ!
このことを、何度も耳にタコができるほど、言い続けて下さい。
たった、それだけでいいの?
そう思うことなかれ。
言い続けることで、大きな扉が開きます。
英語ができる子の特徴は?
ここで、ちょっと、英語ができる子を観察してみましょう。
英語ができる子は、じゃあ、ローマ字は全く使っていないのか?
というと、そうではないんです。
たとえば、
teacherを「てあしへる」
nightを「ないぐはっと」
と自分なりの覚え方をしている子は結構います。
でも、こういう子達に共通していることは、
ローマ字の使用は、あくまでも、
テスト用、ライティング用の暗記法として使っているだけなのです。
実際、こういう子達は、
英語を読む時には、ちゃんと、
teacherはティーチャー
nightはナイトと、スラスラ読んでいますし、意味だってちゃんと覚える努力をしています。
英語が苦手な子の特徴は?
一方、英語を苦手としている子は、
ローマ字から今一つ抜け出ることができないままです。
そのため、
busをブスと読み、
cutをクウトと読んだりするのです。
しかも、
英語が苦手な子の多くは、ローマ字すら苦手です。
ローマ字が苦手なら、ローマ字なんて、さっさと捨てれば良いものを、そうさせない空気感があります。
だから、ずっと、ローマ字をうろついている感じなんですね。
- ローマ字も書けないからダメだ!
- ローマ字をやりなさい!
- ローマ字がわかれば、英語もできるだろう?
もしかして、そんなことを言う人がいるのだろうか?
と勘繰りたくなるほどです。
一方、ローマ字なんて全然、ダメでも、
英語への切り替えがうまくいった子は、英語の成績は良かったりするんです。
要は、ローマ字をどう捉えているか?
ローマ字がダメ→英語もダメ
そう思い込ませないこと。
これが、大事なのだと思います。
まとめ
このサイトでも何度も言っていることですが、
英語は努力さえすれば、結果がついてくる、非常に珍しい教科です。
それを、わかってもらうためにも、
- ローマ字は日本語であること。
- ローマ字だけでは、できない英語がたくさんあること。
このことを、しっかりと叩き込んでおくことが、一番良いと思います。
試しに、ローマ字と同じ綴りで書ける英語を探してみてください。
意外に、少ないことに気づきます。
また、簡単な英語ほど、ローマ字で書こうとすると厄介なので、
実際に、やってみせると良いと思います。
たとえば、
bookは、ローマ字では、bukkuですし、
hatだって、ローマ字では、hattoです。
capだって、ローマ字では、kyappuって書かなきゃいけないんです。
実際に、比較しておいて、
覚えるなら、どっちがいい?
と上手に、リードしてもいいかもしれませんね。