中学生

ローマ字が英語学習の弊害となるのを防ぐには?

2018年7月7日

ローマ字が英語学習の弊害になるのを防ぐには

小学校3年生になると、国語でローマ字を習います。

ローマ字を習うのは、駅名や標識、人名を知るために必要だからです。

日本では、漢字の読み方がわからないものって結構多いですからね。

 

実際、私が住んでいる「可児市」は、ローマ字表記すれば、「Kani-city」です。

その表記を見て、あぁ、「かじし」じゃなくて「かにし」なんだぁ・・・

そう思ってくれる人は少なくありません。

 

つまり、ローマ字って、日本語を使う上では、とても役立つものなんです。

 

ところが、

このローマ字を、日本語=国語として考えずに、英語の親戚のように考えてしまうと、弊害が生まれます。

その弊害とは、

  • 英語を、ついついローマ字読みしてしまう
  • 英語を、ついついローマ字的に書いてしまう

などです。

 

そこで、

ローマ字が英語学習の弊害になるのを防ぐ、非常に簡単な方法を、お話ししたいと思います。

 

 

ローマ字には頼れない!を腑に落とす

知らない単語を子供達に読んでもらうと、

多くの子が、ローマ字に頼った読み方をします。

 

でも、これでは、ダメですよね?

ローマ字=日本語

英語=英語

なんですから。

 

つまり、英語を学習する時には、日本語であるローマ字は捨てること。

英語は英語として捉えること。

このことを、徹底しないといけないんです。

 

なのに、中学のしょっぱなで、

英語の時間にローマ字を習います。

 

だからこそ、中学1年生のうちは、

ぜひ、周りの大人たち、特にお母さん方には言い続けて欲しいんです。

ローマ字と英語は似ているように見えても、全く違うものだ!

ということを。

 

もちろん、bananaやpandaのように、たまたま同じ綴りの単語はあります。

でも、それは、本当にごくごく小さな一部でしかありません。

実際、ローマ字とは異なる英単語は、何千倍、何万倍とあり、

そちらのすべてを中学の3年間、覚えていかなければならないのだ!

このことを、何度も耳にタコができるほど、言い続けて下さい。

 

たった、それだけでいいの?

そう思うことなかれ。

言い続けることで、大きな扉が開きます。

 

ローマ字が英語学習の弊害になるのを防ぐには

耳にタコができる

 

英語ができる子の特徴は?

ここで、ちょっと、英語ができる子を観察してみましょう。

英語ができる子は、じゃあ、ローマ字は全く使っていないのか?

というと、そうではないんです。

 

たとえば、

teacherを「てあしへる」

nightを「ないぐはっと」

と自分なりの覚え方をしている子は結構います。

 

でも、こういう子達に共通していることは、

ローマ字の使用は、あくまでも、

テスト用、ライティング用の暗記法として使っているだけなのです。

 

実際、こういう子達は、

英語を読む時には、ちゃんと、

teacherはティーチャー

nightはナイトと、スラスラ読んでいますし、意味だってちゃんと覚える努力をしています。

 

英語が苦手な子の特徴は?

一方、英語を苦手としている子は、

ローマ字から今一つ抜け出ることができないままです。

そのため、

busをブスと読み、

cutをクウトと読んだりするのです。

 

しかも、

英語が苦手な子の多くは、ローマ字すら苦手です。

 

ローマ字が苦手なら、ローマ字なんて、さっさと捨てれば良いものを、そうさせない空気感があります。

だから、ずっと、ローマ字をうろついている感じなんですね。

  • ローマ字も書けないからダメだ!
  • ローマ字をやりなさい!
  • ローマ字がわかれば、英語もできるだろう?

もしかして、そんなことを言う人がいるのだろうか?

と勘繰りたくなるほどです。

 

一方、ローマ字なんて全然、ダメでも、

英語への切り替えがうまくいった子は、英語の成績は良かったりするんです。

 

要は、ローマ字をどう捉えているか?

ローマ字がダメ→英語もダメ

そう思い込ませないこと。

これが、大事なのだと思います。

 

まとめ

このサイトでも何度も言っていることですが、

英語は努力さえすれば、結果がついてくる、非常に珍しい教科です。

それを、わかってもらうためにも、

  • ローマ字は日本語であること。
  • ローマ字だけでは、できない英語がたくさんあること。

このことを、しっかりと叩き込んでおくことが、一番良いと思います。

 

試しに、ローマ字と同じ綴りで書ける英語を探してみてください。

意外に、少ないことに気づきます。

また、簡単な英語ほど、ローマ字で書こうとすると厄介なので、

実際に、やってみせると良いと思います。

たとえば、

bookは、ローマ字では、bukkuですし、

hatだって、ローマ字では、hattoです。

capだって、ローマ字では、kyappuって書かなきゃいけないんです。

 

実際に、比較しておいて、

覚えるなら、どっちがいい?

と上手に、リードしてもいいかもしれませんね。

 

今月の人気記事ベスト3

be動詞のアクティビティ 1

小学校6年生の中学準備として、 be動詞のアクティビティを考えてみました。   小学校6年生は、まだまだ子供だけど、ちょっぴり大人です。 だから、 単に、楽しいだけじゃなく、 ちゃんと、覚え ...

ifのイメージ 2

今回は、中2英語で出てくる接続詞のwhenとifを取り上げます。 この接続詞のwhenとifは、わりと簡単そうに見えるのですが、 ???なことも多いので、一緒に頑張っていきましょう。   目 ...

3

英語のレッスンで、何か楽しそうなアクティビティはないか? とお探しなら、 やっぱり、クロスワードがおすすめです。   目次1 ちょっと違う英語のクロスワード1.1 基本のやり方と準備1.2 ...

-中学生
-