中学英語の家庭学習で大事なのは、
全部、同じようにやらなきゃ!
という先入観を捨てることからです。
親御さんが思い描いている理想の中学生像を、
わが子に押し付けてはいけません。
理想と現実は、違います。
理想を押し付けて、
子供を息苦しくさせるより、
その子にあった、家庭学習のあり方を探っていきましょう。
現実を見る
まず、最初に、
わが子がどんな状態なのか?
ちゃんと、見るようにしましょう。
- たとえば、勉強になれていない
- たとえば、部活で疲れてしまう
- たとえば、何かで気持ちがざらついている
中学生と言っても、まだ子供。
小さなことが原因となり、
家庭学習がおろそかになることは、よくあります。
でも、だからと言って、
そのままにしておけば、
間違いなく、英語はつまづきます。
優先順位をつける
おそらく、子供自身、
そのことは、わかっているはずなんです。
でも、どうしても、そこから逃げてしまう。
特に、あれもこれも!やらなきゃ!
そう思うと、余計にやりたくなくなるんですね。
そこで!
中学英語の家庭学習は、
「とりあえず、単語だけをやればいいから」
と、親御さんのほうで、優先順位をつけてあげましょう。
というのは、
中学の英文法は、後からでも十分間に合うからです。
でも、唯一、単語だけは、
早い段階でやっておかないと、
英語そのものを投げてしまう可能性が高くなります。
覚えるべき英単語は1650語
現在、覚えるべき英単語は、
小学生で450語
中学生で1200語なので、
中学卒業時には、1650語の英単語を知っていなければなりません。
これを、中3になって、やろうとしても、
中1、中2と単語をおろそかにしてきた子には、
単語学習の基礎が育っていないわけですから、
よほどの強い意志と血のにじむような努力がない限り、無理です。
確かに、単語は短期で覚えようと思えば簡単に覚えられます。
実際、1ヶ月で1000語、覚えた中学生もいますが、
それが、やれるのは、中1からきちんと単語を覚えてきた子だけなんです。
単語>テスト
もう一度、言います。
中学生が覚えるべき単語の数は、1650語です。
一方、覚えるべき英文法の数は、80程度です。
この数だけ見ても、
単語を学習する大変さは、わかるはず。
多くの親御さんは、
中学生になると、
英語のテストの点数ばかりをチェックします。
もちろん、その気持ちはわかりますが、
何より、大事なのは、単語ができているか?どうか?
ここにこそ、フォーカスしてください。
ズバリ!言ってしまえば、
単語>テスト
なんです。
なぜなら、
テストの点数は、今後、いくらでも伸ばせます。
でも、単語だけは、日ごろの家庭学習でしか、
培っていけません。
まとめ
英語は、どれだけ勉強しても、
単語に始まり、単語に終わります。
このことは、
中学生に限らず、
中級、上級になったとしても、変わりません。
そのことを、
親御さん自身が、しっかりと理解した上で、
本気で、わが子に、
「単語だけは、やりなさい」
そう言い続けるべきです。