関係代名詞は、学ぶ順番を間違えると、
わけわからん!
となってしまいがちです。
そこで、本日は、理解しやすい順番で関係代名詞を学んでみましょう。
目次
関係代名詞の種類
とりあえず、今回は中学英語の範囲に従ってお話します。
まず、最初に、関係代名詞を使った英文を見てください。
Aグループ
- The girl who plays tennis is Mary. テニスをしている少女はメアリーです
- That is a picture that(which) was painted by Tom. あれはトムが描いた絵です
この2つの例文を見てもわかるように、
中学で習う関係代名詞は
- who
- that
- which
の3つになります。
ちなみに、この3つの関係代名詞は、どう使い分けるか?というと、
関係代名詞の前の単語によって使い分けます。
- girl・・・・>人・・・>who
- a picture・・・>人以外(物や動物など)・・・>that(which)
※that(which)の意味は、どっちでもOKってことです。
あれ?変だな?なんで?
とりあえず、上記のことを基本として理解しましょう。
その上で、下記の英文を見てください。
Bグループ
- The girl that I met yesterday is Mary. 私が昨日会った少女はメアリーです
- That is a picture that(which) Tom painted. あれはトムが描いた絵です
最初に言っておきますが、この2つは正しい英文です。
打ち間違いのミスなどもありません。
となると、
「あれ?変だな?なんで?」
そう思うことがありますよね?
そう。
関係代名詞の前が
girl・・・>人・・・>なのに、thatを使ってある!
んです。
この違いが確認できたところで、質問です。
Aグループの英文と、Bグループの英文の違いはどこでしょうか?
わかりやすいように4つならべてみます。
- The girl who plays tennis is Mary.
- That is a picture that(which) was painted by Tom.
- The girl that I met yesterday is Mary.
- That is a picture that(which) Tom painted.
どうでしょう?
見えてきましたか?
もし、わからなければ、関係代名詞の後ろをチェックしてみてください。
気づきました?
- The girl who plays tennis is Mary.
- That is a picture that(which) was painted by Tom.
- The girl that I met yesterday is Mary.
- That is a picture that(which) Tom painted.
Aグループの方は、関係代名詞の後ろが、動詞です。
一方、Bグループの方は、関係代名詞の後ろが、主語+動詞になっています。
つまり。
Aグループの場合には、 関係代名詞の前の単語が「人」なら・・・>whoを使います。 Bグループの場合には、 関係代名詞の単語が「人」でも・・・>thatを使います。
ついでに言うと、
関係代名詞の前の単語が「人以外」なら、AでもBでも、that(which)を使います。
もひとつ、ついでに言うと、
Bグループの方の関係代名詞は省略できますが、Aグループの関係代名詞は省略できません。
さらに詳しく
Aグループの関係代名詞が省略できない理由
下記の英文から、関係代名詞を取り除いてみればわかります。
- The girl who plays tennis is Mary.
- That is a picture that(which) was painted by Tom.
関係代名詞を取り除いて、この英文を読んでみましょう。
- The girl plays tennis ←ここで、文章が完成してしまう。
- That is a picture ←ここで、文章が完成してしまう。
ので、残りの
is Mary
was painted by Tom
を続けられなくなるからです。
関係代名詞の役割とは?
さて。
関係代名詞の種類、AグループとBグループの違いは、これで理解できたと思います。
あとは、多くの例文に接するだけなのですが、
もう一度、関係代名詞の役割について確認しておきましょう。
関係代名詞とは、こんな形に並びます。
前の単語 関係代名詞 後ろの単語グループ
そして。
後ろの単語グループが、前の単語(名詞)を説明する役割を担っています。
例文で確認しましょう。
「私の庭にやってくる犬」ならば、
私の庭にやってくる が、犬 を説明しています。
これが、茶色い 犬ならば、
brown dogと、dogの前にbrownを持ってくればいいですが、
私の庭にやってくるという説明は、語句が長すぎてdogの前にはつけられません。
そこで、関係代名詞を使って、後ろから説明する形にします。
つまり、こうなります。
この時、関係代名詞には、who、that、(which)のうち、どれを使うのか?
さきほど学んだことを、再度、確認しながら、進めていってください。
関係代名詞を使って説明した「単語グループだけ」を作る練習
多分、関係代名詞を学校で習う時には、
2文を足し算してみましょう!的な練習とかもやるかもしれませんが、
私は、今回から止めにしました。←やめたんか~い(笑)
何故って、最終的に英作さえできれば、怖い物はない!!からです。
というわけで、早速、英作練習していきたいんですが、
関係代名詞が入った英文をいきなり作ると、どうしてもミスをしがちです。
そこで。
まずは、関係代名詞を使って説明した「単語グループだけ」を英語に直す練習からです。
さぁ、やってみてください。
※どの関係代名詞を使うのか?省略できるか?どうか?まで確認しましょう
- 先週、開店したレストラン
- 公園で走っている人たち
- 私が助けた老人
- 昨日、彼女が焼いたクッキー
- トムが先月買った車
- 動物が好きな少女
あ、もし、単語がわからない場合には、日本語でもOKです。
たとえば、
the restaurant that 開店した last week
のような感じです。
大事なのは、英語の構造で書くことです。
単語力不足は、後から補いましょう。
関係代名詞入りの単語グループを使って、英文を作る
ここまでできたら、いよいよ、英文を作っていきます。
一つだけ、一緒にやってみましょう。
- 私の庭にやってくる犬は、いつもお腹をすかせている。
ここで、いきなり英作をしてはいけません。
まずは、関係代名詞を使って説明した単語グループ部分を囲ってみましょう。
慣れるまでは、順番に考えていくことが大切です。
慣れちゃったら、スイスイ行ってくださいね。
※なお、英作の答え合わせは、LINEで答えを送ってくだされば、添削してお返しいたします。
サイト上にアップすれば、お互いに手間はかかりませんが、
答えだけ見てわかった気になることも多いので、今回は掲載しないことにしました。
まとめ
関係代名詞をちゃんと理解するためには、
基本から順番に、一歩ずつ進んで行くことが一番の近道です。
そのためには、まず、基本をしっかりと理解すること。
そして、その基本から知識を派生させていくようにする。
この方法が一番、理解度が高くなります。
事実、上記の順番で関係代名詞を理解していくと、
関係代名詞に何を使ったらいいのか?
ここで、つまづく子はほとんどいません。
もっと言うならば、関係代名詞が省略できるかどうか?も瞬時に判断できるようになります。
つまり、関係代名詞という文法に関しては、完璧に理解している状態です。
その状態で、関係代名詞を使った単語グループの作成へ進むと、
自分の本当の弱みを見つけることができます。
まず、一番に来るのが、単語力の問題。
そして、二番目に来るのが、1、2年生の文法です。※いわゆる三単現とか、進行形や過去形など。
実際、単語も文法も使わなければ忘れてしまうもの。
それを、ここで、もう一度、学び直すきっかけにしましょう。
実際、今、学び直すと、驚くほど「理解できる」ってこと、大いにあります。
ぜひ、自分の英語力、伸ばしていきましょうね。