中学時代、英語が苦手だった人も得意だった人も、こう考えてください。
高校は、中学の勉強をやり直しできるチャンスの場!だと。
まず、英語が苦手だった人には、こうアドバイスします。
中学時代のことは忘れてやり直してください!と。
ただし、中学英語の参考書をひとつひとつ最初から取り組むのは、やめてください。
一方、英語が得意だった人には、はっきりこう言いましょう。
中学と高校では、大きく違うところがあり、
〇〇がわかっていないと、あっという間に、高校英語では落ちこぼれていきますよ。と。
高校英語という科目はない
まずは、自分の現状をきちんと把握しておきましょう。
非常に多くの人が、高校英語の学習を始めると、突如として難しい!と言うようになります。
ですが、高校英語という科目はどこにもなく、中学英語と基本はまったく同じです。
なのに、なぜ?高校英語は難しいと思ってしまうのか?
その理由がコレです。
中学校の英語学習のイメージは、こんな感じです。
多くの中学生が、単元ごとに一生懸命勉強したはずです。
もちろん、3つの単元のつながりには、なんとな~く気づいていたと思いますが、
それを明確に活用できないままの中学生は多いのです。
ところが、高校ではいきなり下記のようなことが求められます。
そう。単元ごとではなく、3つの単元を総合的に使える能力が必要になります。
つまり。
今まで習ったことを自分なりに関連付け、自信を持って解いていく力が必要なのです。
中学英語の勉強をどうやり直せばいいの?
では、どうやって、これからの英語学習を進めていけば良いのでしょうか?
しつこいようですが、
高校英語も中学英語も基本は同じです。
ですから、中学英語の基本はきちんと理解できていなければなりません。
ただし!
単元ごとの問題をパターン練習のように解く・・・というやり方はおススメできません。
なぜって、高校の問題は非常に複雑に文が絡み合っているからです。
ちなみに、下記の図をご覧ください。
この英文は高校レベルの英文ですが、
ピンクのアンダーラインの部分は、中学校での既習事項です。
ピンク四角の中の文字を見て、ピンと来るようならOKですが、
もし、あれ?なんだっけ?これ?と思うものに関しては、必ず復習を行ってください。
それから、この英文の中には、高校で習うはずの文法も入っていますが、
英文の意味がわかるのであれば、そこはとりあえず無視して大丈夫です。
(英文の意味を確かめたい場合には、わかる人に聞いてください(私でもOKです)
ただ、水色の部分は、できるだけ早い段階で取り組んで欲しい部分になります。
単語の深堀りは、必須!
上記の例で、talkという単語は、中学時代すでに頭に入っている単語だと思います。
talk aboutも、楽勝ですよね?
でも、これがもし、下記の中から正しい単語を選びなさいだったら、どうでしょうか?
talking、telling 、 saying 、 discussing
の中からちゃんと、talkingが選べるでしょうか?
もちろん、なんとなく語呂がいいから・・・なんて理由ではダメですよ。
なぜ?telling 、 saying 、 discussingではダメなのか?その理由も説明できなければ。
これが、単語の深掘りです。
単語もね。
丸暗記してるだけだと、全然、使えないんですよ。
そんなこと言ったら、やることばっかじゃん!と、絶望したあなた。
これはチャンスなんですよ。
「英語を暗記しなければ!」という呪縛から自分を解放するチャンスです。
「英語を暗記する」のは、地獄です!
多くの中高生が、勘違いしています。
英語をテストのためだけに暗記するのは、誰にとっても地獄なんですよ。
私だって、嫌です。
絶対に、やりたくありません。
でも、英文を丸暗記するのではなく、「読み解く」という感覚で見ると、
自分が過去に手に入れた知識が、少しずつ役立っていく感覚!を味わえるんです。
もちろん、読み解くためには、
次々と出てくる自分の中の疑問を解消しなければなりませんが、
それを一つずつつぶしていくプロセスにこそ!学ぶ面白さがあります。
正直、この面白さを知っているか?否か?で、人生は大きく変わると私は思っています。
まとめ
高校は、中学の勉強のやり直しができるチャンスの場です。
しかも、今はまだ、勉学にいそしめる環境が整っています。
そのせっかくのチャンスを無駄にしないで欲しいですし、
一人でも多く、本当の学習の楽しさを知ってもらえたら・・・と思います。