子供英語教室の多くが、子供たちに宿題を出しています。
大手の場合は、宿題まで自主制作していますし、
個人の場合は、プリントや市販のワークブックを利用することが多いと思います。
ちなみに、「なぜ?宿題を出すのか?」と言えば、
とにかく、習ったところの復習になるように!
出すわけですよね?
ところが、
どれだけ、宿題を出しても、
先生が思うほど、復習になっていない!のが現実です。
というのも、
- そもそも宿題をやらない
- 宿題はやってくるのだけど、親御さんに答えを教えてもらっている
という子も中にはいるからです。
これだと、
せっかくの宿題も、あまり子供のためになっている!
とはいえません。
そこで、今回は、これを解決するための超!簡単な方法をお話します。
復習は、理解とセット
もし、宿題=復習と考えるならば、
子供たちが、その日の授業をちゃんと理解している!
これが、最低条件になります。
ところが、宿題ならではの落とし穴があるんです。
それが、
英文の読み、書きです。
たとえば、小学校高学年の子は、
レッスン中、難しいフレーズでもすぐに言えるようになります。
が、結局のところ、
それは、「言い方を覚えた」にすぎません。
でも、宿題は違います。
単語の読み書きは、もちろん、
単語の並び方まで、
ちゃんと理解できていなければ、
できるわけがないんです。
にも関わらず、
大手英語教室の宿題も、
市販のワークブックも、
結構、難易度は高め!です。
もちろん、
パターン化はされているので、
まるでお手上げ!という代物でもないんですが、
それでも、思っちゃうんです。
果たして、この宿題は、本当に、身になるのだろうか?
と。
宿題の意味を変えてみる
そこで、
宿題=復習という発想を捨てて、
宿題=何かの役に立つもの
と定義を変えてみました。
すると、
どうでしょう?
宿題を出す時、変に悩まなくなったんです。
英語学習に必要なことを宿題に!
具体的には、何をしたか?
というと、
英語学習に絶対に必要なことを意識して!宿題にするようにしたんです。
ちなみに、英語学習に必要なこととは、
- コツコツさ
- 思考力
- 自主性
この3つです。
実際、
コツコツさがないと、単語は覚えられませんし、
書けるようにもなりません。
思考力がないと、英文の構造がわかりません。
そして、英語に限らず、どんな勉強も自主性がないと、
必ず、いつか、限界がきます。
だから、宿題を出す時は、必ず、この3つを意識しました。
コツコツさを身につける宿題
英語はコツコツ科目。
これは、誰もが認めることだと思います。
とにかく、
アルファベットを覚えたり、単語を覚えたりするのは、
コツコツやらないと無理です。
実際、中学英語は、
このコツコツができないと、かなり悲惨になります。
なにしろ、コツコツが苦手な子というのは、
中学生でしょ!
高校入試があるでしょ!
と脅しても、なかなか変えられるものではありません。
だからこそ、早い段階から、
コツコツを身につける練習をしておきます。
宿題としては、
「カド」(漢字ドリル)と同じで
アルファベットや単語を書いてくる練習をさせます。
![子供英語の宿題の出し方](https://eigoto.net/wp-content/uploads/2019/03/kouji_dendou_drill.png)
ドリルが欲しい!・・・って、あんたっ!何、買ってきてんの!!
思考力と自主性を身につける宿題
でも、コツコツ宿題ばかりだと、
子供も飽きてしまいますし、
何より!
英語は単なるコツコツ科目ではありません。
そこには、論理的な思考力も必要です。
しかも!論理的思考力は、
自主性によってのみ、発揮されます。
そこで、
正しい英文を完成させるような問題も、
宿題として出すわけです。
もちろん、レッスン中に、
その英文の練習はしていますが、
それだけでは、宿題はできない。
と思います。
そこで、宿題を出すときには、
どうすれば答えがわかるか?
そのヒントになるもの(たとえば、テキストのページなど)まで、
ちゃんと教えるようにします。
そのヒントを出しても、
- 意味がわからない。
- 答えが想像つかない。
のであれば、絶対に!あやふやにせず、
必ず質問をするよう、子供たちには言っておきます。
そうすると、
子供たちは、自分の宿題のために、
自主的に!
ヒントのページを書き込んだり、
ヒントの言葉を書き込んだりするようになるんです。
これは、もう、見ているだけで、
先生冥利につきるワクワクする瞬間です。
なぜなら、
その宿題をやるために、
子供たちは、
家に帰っても、
ちゃんと自分で考え!
ちゃんと自分で調べる!
わけです!
確かに、英語を覚えることも大事ですが、
そうした「学ぶ姿勢」を学ぶことも、
大事な宿題の役目でしょう。
まとめ
実を言うと、
大手で教えていた時には、
カリキュラム通り、宿題を出していただけでした。
もちろん、パターン練習をさせた後の宿題ではあるのですが、
パターン練習は、量をこなさないと意味がないんです。
でも、相手は子供。
英語が嫌いになっては大変と、
少ない量にしてあるため、
ほとんど、宿題の効果を感じることはできませんでした。
もちろん、どんな宿題でも、
やらないよりは、やった方が良いに決まっています。
何より、
それが、教室のルールなら、
それは守るべきもの!として受け入れさせることも大事。
でも。
宿題を出す側としては、
ただルールを守らせるだけよりも、
子供の可能性が広がる方が絶対に楽しい!
そうは、思いませんか?