ご存知のように、中学生の場合、授業態度も成績に反映されます。
そのため、わりと多くの子が、授業を真面目に受けているようです。
確かに、真面目に授業を受けていれば、
どうしようもない落ちこぼれにはならないでしょう。
でも、ずば抜けて出来る!中学生になれるか?
と言えば、そこは、微妙です。
それがわかっているからこそ、
ずば抜けて出来る!子のことを、
「地頭がいい」などと表現するのでしょうが、
それは、生まれつき持っているものというよりも、訓練でなんとかなる部分です。
今日は、そんなお話を。
真面目さを無駄にしている?
真面目に授業を受けているというのは、
私語もなく、先生の話をきちんと聞いている。
そんなイメージでしょう。
でも、どんなに真面目に授業を受けていても、
大事なのは、身についているか?どうか?です。
実際、真面目に授業を聞いていたにも関わらず、
何一つ、残っていない。
そんな場合もあるんです。
でも、なぜ?身についていないのでしょうか?
それは、
目的を勘違いしているからです。
授業の本当の目的は何か?
授業の本来の目的は?
言うまでもなく、「ちゃんと!理解すること!です。」
でも、ここが、結構な落とし穴になるんです。
たとえば、
sometimes , always , oftenのような頻度を表す副詞を学習する時、
学校では、こんな感じで教えていきます。
「これらの単語は、一般動詞の前に置きま~す!」
「それでは、実際にプリントで練習してみましょう。」
I always go to school.
goの前に置きま~す。
I often play tennis.
playの前に置きま~す。
では、下記の英文にsometimesを入れてみましょう。
I read a book.→I sometimes read a book.
・・・・・・
・・・・・・
こんな具合です。
もちろん、中学生の方も、
楽勝で正しい答えを書くことができます。
だからこそ!
何の問題もなく、理解できているように見えるんです。
でも、実際は、そうじゃありません。
その証拠に、
次の問題を解いてみて欲しいと思います。
下記の文に、alwaysを入れてみて下さい。
We have lived here.
The job is interesting,but not easy.
I am pleased to see her.
どうでしょう?
- 自信を持って、alwaysを入れることができましたか?
- また、何故?そこに、alwaysを入れるのか?理由をちゃんと説明できますか?
英語は暗記科目ではない
上記のようなことは、どの英文法にもあてはまります。
なぜなら、
多くの中学生は、
英文法をパターン練習によって、暗記していくからです。
実を言うと、こうしたパターン練習は、テスト対策にはとても効果的です。
所詮、中学校で出されるテストの問題なんて、
決まりきったパターンのものばかりですから。
でも。
これでは、いつまでたっても、英語を理解できないので、
ずば抜けて出来る子には、永久に負け続けます。
もちろん、パターン練習が悪い!
と言っているわけではありません。
初めての英文法を学ぶ際、パターン練習は、とっつきやすいですし、
とても優れている練習法の一つではあるんです。
ただ。
そこを目的地にしては、いけません。
大事なのは、その先。
ちゃんと、理解することです。
やるべきことは、とても簡単
では、ちゃんと理解するためには、何をすれば良いのでしょうか?
実は、やるべきことは、簡単です。
たとえば、上記の頻度を表す副詞の問題では、
なぜ?goやplayの前に置くのか?
それを、説明できるようになれば、完全に理解したことになります。
行く頻度を言いたい。
だから、I always go to school.(いつも行く)なのだし
テニスをする頻度を言いたい。
だから、 I often play tennis.(しばしばプレイする)なのです。
同様に、
住んでいる頻度(状態)を知らせたい→We have always lived here.
いつも簡単じゃないと言いたい→The job is interesting,but not always easy.
いつも嬉しいと言いたい→I am always pleased to see her.
要するに、パターンで覚えるだけでなく、その理由まで知ること。
これが大事なんですね。
そのためには、
授業を受ける時には、必ず、
「なぜなのか?」と考える癖をつける
この姿勢が大事です。
また、こうして生まれた疑問や違和感は、
- 教科書やノートに書き込んでもいい。
- 付箋を利用してもいい。
必ず、書いて残しておく!ことが大切です。
もちろん、その疑問が解消するように、
- 先生や塾、親御さんなどに聞く
- 参考書やインターネットで調べてみる
こうしたことは、率先してやるべきですが、
それでも、疑問が解決しない場合もあるでしょう。
そうした場合でも、あきらめたりせず、疑問のまま寝かしておく!ことです。
というのも、
あきらめさえしなければ、
- 自分のレベルが上がってきて、自然と解消する
- 疑問を解消できるチャンスが回ってくる
ことが、ほとんどだからです。
まとめ
授業の受け方次第で、中学生の出来というか、伸びは大きく変わります。
英語に関して言えば、学校のやり方は、
パターン練習によって、記憶させていく方法です。
なぜなら、英語初心者にとって、その方法が一番、とっつきやすいからです。
でも。
せっかく頑張って、真面目に授業を受けているのに、
その方法だと、その他大勢の一人になるのは、目に見えています。
なんか、もったいないな~と、私はいつも思います。
実際、ずば抜けて出来る子は、なんというか、学習のセンスがとてもいいんです。
そうしたセンスは、生まれつき持っているものかもしれないし、小さい時の環境のおかげなのかもしれません。
でも、こと英語学習に関しては、この部分は、訓練で何とでもなります。
その一歩として、おすすめするのが、
授業中、疑問に思ったことは、すべて!
どんなに小さなこと、どんなにくだらなそうに見えることでも、必ず、文字にして書いておくことでした。
これは、つまり、自分の頭の中の軌跡をきちんと残しておくことに他なりません。
もちろん、疑問が湧いたら、書きっぱなしではいけません。
その疑問を解く努力は必要ですが、
どうしても、わからないものに関しては、消してしまわず、寝かせておく勇気も持たせましょう。
特に中学生は、成長期です。
年齢的に無理な部分もあって、わからない場合もありますので、
長い目で見る癖をつけましょう。