中1の英語って、一生懸命、教科書に沿って学ぶと、
不思議なことに、英語の基礎の基礎を見逃してしまいます。
もちろん、英語の基礎の基礎を見逃したとしても、
一生懸命やっている分、学校の成績は良いはずです。
でも、本物の英語力という点では、時間を費やした割には結果が伴わないという、
通常の大人と同じ状況に陥ります。
正直、
以前は、私も、この落とし穴に、全く!気づきませんでした。
だから、学校の成績は悪くないのに、なんだか、英語力が伸びてこない・・・
そういう子たちを歯がゆく感じていました。
そこで、本物の英語力を伸ばすために中1が学ぶべき、基礎の基礎についてお話ししておこうと思います。
中1で学ぶべき基礎の基礎は3つ
では、早速、中1で学ぶべき基礎の基礎についてお話しします。
これは、たったの3つしかありません。
- 主語をつかまえる
- 単数・複数をチェックする
- 代名詞を使い倒す
正直、とてもシンプルです。
でも、英語の発想をするためには、とても大事な3つです。
というわけで、一つずつ、見ていくことにしましょう。
主語をつかまえる
中1で学ぶ英文は、短いものばかりです。
そのため、主語をつかまえることは、とても簡単です。
実際、中2や中3になってくれば、英文も長くなりますから、
主語を見つけることすら難しくなってきます。
その時に、慌てて、主語を確認しようと思っても、
もう、頭の中がぐっちゃぐちゃになっていますから、整理するのが大変です。
だからこそ、中1のうちから、
どんなに短い、どんなに簡単な英文であっても、主語をつかまえること。
ここを最優先課題にします。
もしかしたら、中1英語レベルなら丸暗記させた方が早い。
そう思う先生もいらっしゃるかもしれません。
でも、それだと、先が続かないんです。
大事なのは、早い段階から、主語をつかまえる習慣をつけさせることです。
それによって、
- 主語によって動詞が決まってくる!という実感を持たせる
- 主語を意識することで、英語の構造を理解しやすくする
ことができ、英語的な発想力が磨きやすくなります。
単数・複数をチェックする
主語がつかまえられたら、次に行うのが、
単数か?複数か?のチェックです。
I am a boy.
You are students.
のように、英語は、単数=単数、複数=複数のように、
ちゃんと、数を合わせる言語です。
この発想は、日本語にはあまりありません。
だからこそ、英語を使う上で、
単数なのか?複数なのか?を意識させることは、とても重要です。
単数・複数をきっかけにして、aの付け方、theとの違いなどへと進みやすくなります。
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代名詞を使い倒す
最後のポイントが、代名詞です。
英語は、原則として、同じ言葉は2回目以降の文には使わず、すべて、代名詞にしていきます。
ここは、何度も何度も、繰り返し学ぶべき所です。
実際、代名詞の表を暗記しただけでは、まったく意味をなしません。
また、代名詞を教える際には、
- 誰(何)が主役か?
- 誰(何)のものなのか?
- 誰(何)に対して?
英文では、これらを明確にしなければいけないことも、同時に確認しましょう。
※ここも日本語にはない感覚なので、重要です。
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まとめ
大人になっても使える英語を、中学英語から身に着けてもらうためには、
中1英語の基礎の基礎は、とても重要です。
でも、最初ですから、たったの3つだけに的を絞っています。
な~んだ。簡単だ・・・と思われましたか?
でも、現実には、そういうものほど、奥が深いんです。
しかも、この3つ。
使える英語につながるだけでなく、
実を言うと、学校英語にも役立ちますよ。
(ケアレスミスがなくなるとか、英作がラクになるとかのメリットがあります)