中学生の教え方

楽しい!長文読解の教え方

どんなに英語の成績が良い子でも、

長文読解はちょっぴり苦手。

そういう子は、意外に多いもの。

 

でも、今までなら、

テスト用の長文読解のコツを使えば

点数は取ることができました。

 

ところが、これからは、そういうわけにはいかなくなってきます。

いろんな方向からの質問に、どう考え、どう答えるべきなのか?

中学生自身はもちろん、

教える先生も悩むのではないでしょうか?

 

そこで、長文読解はどう教えれば良いのか?

その教え方の基礎になるものは何か?

お話ししたいと思います。

 

 

長文読解の教え方

具体的な方法論はここでは、詳しくは取り上げません。

英語教育改革で内容や質問の仕方は変わってきていますが、

長文読解に必要なスキルに変わりはないからです。

 

1に単語力

2に文法

3に構造の把握

 

長文読解に、この3つが絶対に必要であることは、

誰でも理解していますよね?

 

でも、これからは、この3つだけでは、

ダメな時代がやってきます。

なぜか?

ご存知のように、今後は、思考力、コミュニケーション力が問われる時代になるからです。

 

そのために、今足りないものは何か?

そういう発想が必要です。

 

読み物としての長文

私自身、学生の頃、そうだったので、よくわかるのですが、

長文を読み物として捉えていると、

長文読解の話は、基本的につまらないので、

まったく、読む気になりません。

 

でも、やらなきゃいけないことなので、

仕方なく読んでいくわけですが、

それがもう、長文読解をダメにしていきます。

 

むしろ、長文読解の面白さは、内容だけじゃない。

ここに気づかせることができれば、ほぼ成功と言ってもいいでしょう。

 

長文読解の教え方

長文の中にチョコレートを仕込むべし!

 

英語表現が面白い

長文読解では、内容把握にばかり、目を向けさせますが、

英語表現の面白さに気づくことができれば、

長文を読むこと自体が楽しくなります。

確かに、テスト対策の場合、

短時間で内容の把握をすることは、とても大事です。

でも、まずは面白いと思う。楽しいと感じる。

それができれば、おのずと長文を読むのは早くなっていきます。

 

つまらない内容もexcitingにできる

長文読解の内容がつまらないのは、これはもう、どうしようもありません。

でも、いろんな問いかけをすることで、

俄然、面白くなるのが長文読解です。

 

一つ例をあげましょう。

とある教材に、There構文を学ぶために書かれた長文がありました。

内容は、

  • アメリカのワシントンにあるモニュメントは、東側にあります。
  • それは、大理石でできています。
  • 上からの景色は綺麗です。など

あくびが出そうな文ばかりでした。(中1レベルです)

 

でも、レッスンでは、こんな質問をしていきました。

「モニュメントの高さはどれぐらいだと思いますか?」

「このモニュメントにエレベーターは付いていますか?」

「その根拠は?」

などなど、

行間まで読み取るような練習をしていくのです。

すると、あくびの出そうな英文が、

急に、生き生きしたものに、変わっていきます。

 

まとめ

昔、めちゃくちゃ面白い現代国語の授業を受けたことがあります。

(通常、国語の授業はつまらない)

その時、題材となっていた小説は、

夏目漱石の「こころ」でした。

もちろん、小説としても「こころ」は、とても面白いので、

あまり参考にはならないかもしれませんが、

その授業が感動するほど面白かったのは、

私たち生徒が考えつかなかった視点を、

先生が与えてくれたからでした。

 

通常、英語の長文読解は「テスト」なので、

視点が固定されています。

(そうじゃないと、答えが決まらない)

でも、それだから、長文読解はつまらないのです。

 

それを、なんとか面白くするには、

子供たちが思いつかないような視点を提供するのが一番です。

もっと簡単に言ってしまえば、

先生自身が面白がればいいんです。

だって、英語好きなんですよね?

英文読むの好きなんですよね?

だったら、それを伝えるだけです。

すごく、簡単じゃありませんか!

 

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