英語リーディングが、リスニング力、スピーキング力、ライティング力を伸ばす鍵です。
こう断言したら、あなたは、信じるでしょうか?
今まで、日本人はずっと英語に対してのコンプレックスがありました。
6年間も英語を勉強しているのに、全然、話せない。
そう揶揄もされてきました。
それもこれも、すべては、受験英語で、読み・書きばかりを勉強してきたせいだ!
多くの人が、そう思い、信じています。
でも、実は、真実はちょっとだけ違うのです。
目次
リーディングは長文読解ではありません
私たち日本人が、今まで学んできた読み書きというのは、テストのための長文読解だったり、文法を確認するためのものでしかありませんでした。
ですから、英語力を伸ばすのに効果的なリーディングというのは、実は学んでいない可能性の方が高いのです。
もちろん、昔は、今ほど、英語学習の環境が整っていなかったので、仕方がなかった部分もあります。
ですが、今は、その気になれば、いくらでも良い環境を手に入れることができる時代です。
そんな時代に、いまだに、長文読解ばかりを行っているのは、とてももったいないと言わざるを得ません。
英語力を伸ばす効果的なリーディングとは?
英語力を伸ばすのに効果的なリーディングは、たった2つのことを意識して行うだけです。
1、正しい音を必ず確認する
まずは、単語レベルで正しい音を確認してください。
英語の基本は、なんといっても単語です。
分からない単語は意味を調べるはずなので、そのついでに、読み方も確認しましょう。
もちろん、自分でもちゃんと発音してみることを忘れずに。
そして、単語の次は、文章レベルでチェックしましょう。
- どこで文を区切るのか?
- 単語と単語がくっついて読まれていないか?
- ほとんど、発音しない音はないか?
再チェックして、文章を音読します。
2、前から順に読む練習をする
英語のリーディングでは常に言われることですが、文章は前から順番に読む練習をしていきましょう。
テストとは違い、文章の意味さえつかめれば良いので、左から順番に読んでいくくせをつけます。
参考
I play tennis on Sundays.
私は プレイする テニスを 毎週日曜日に という具合に読んでいきます。
上記の例を見ればわかるように、日本語は順番がどうであろうと、文の意味は理解できる言語です。
この特徴を生かして、どんどん練習しましょう。
ちなみに、どれだけやっても、前から順に読めない場合には、
- 文法的にまだ未熟な部分がある
- 英文の構造が理解できていない
どちらかの可能性があります。
同時に強化しておきましょう。
リスニング力=リーディング力である
当たり前のことですが、英語を聞き取るには、正しい音を知っている必要があります。
特に日本語には、英語由来のカタカナ語がたくさんあり、これが、日本人のリスニング力を妨げていたりします。
実際、知らない単語だと思って聞いていたら、「な~んだ、〇〇だった!」なんてことは、しょっちゅうです。
しかも、単語だけ聞けたとしても、文章として理解できなければ、結局は何を言っているか?わからないままです。
基本的に英語は不足していると思われる情報を、どんどん付け足していく言語なので、その長さにも慣れておかなければなりませんし、ネイティブのスピードにもついていく必要があります。
さらに、海外ドラマを見ればわかるように、日常会話であっても、関係代名詞や分詞構文などの文法はしょっちゅう出てきますから、英文法の知識も英文の構造も理解できていなければなりません。
つまり、リスニング力=リーディング力でもあるということなんですね。
実際、リーディングのスピードの遅い速いは、リスニングにも大きく関係してきます。
リーディングのスピードが遅いということは、意味をつかむのが遅いわけですから、長い文章をどんどん話されたら、ついていけなくなります。
スピーキング力=リーディング量である
スピーキングに関しても、同様のことが言えます。
特にスピーキングは、リスニングあってのものですから、リスニング力に不安があれば、スピーキング力にも影響が出るのは必至です。
また、スピーキングとは、自分の想いや考えを伝えることですが、その元になるものは、自分自身の経験だけでなく、書籍や雑誌など文字からも得ているのです。
実際、義務教育において、国語というものがなかったら、私たちの話す日本語はもっと貧しいものになっているはずです。
また、一般的に、本をたくさん読んでいる人ほど、言葉も言い回しも豊富であることを考えれば、
スピーキング力=リーディング量である。
そう言い切ってもいいかもしれません。
ライティング力=リーディング力である
スピーキング力の先にあるのが、ライティング力です。
自分の意見や考えを話し言葉ではなく、書き言葉で表現する。
それが、ライティング力です。
もちろん、書き言葉は、話し言葉とは、違うルールが存在していますので、スピーキング力とライティング力は、完全に同じではありません。
ですが、そのルール自体は、書き言葉としての文章を読むことで、少しずつ身についてきますから、
ライティング力=リーディング力である。
ということは、すぐに納得できると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
英語力を伸ばすための英語リーディングのやり方は、いたって簡単です。
昔は無理でも、今なら、ネットで簡単に音源を拾えますし。
要は、それを信じてやれるか?どうか?
その一点だけです。
正直、今までのイメージに引っ張られて、英語リーディングがリスニング、スピーキング、ライティングを伸ばすということが、なんとなく腑に落ちない。
そういう方は少なくないと思います。
ですから、一応、
- リスニング力=リーディング力
- スピーキング力=リーディング量
- ライティング力=リーディング力
となる理由も合わせてお話しておきました。
残念ながら、世の中の英会話学校、英会話教材等々のキャッチコピーには、
「リーディングのリの字もない」
ところが多いですし、リーディング学習自体、
- 特別感はない
- ある程度の時間がかかる
ので、なかなかテンションを上げられないかもしれません。
でも、現実に、いろんな英会話教材、学校に通った私の目からうろこを落としてくれたのが、このリーディングだったわけですから、ぜひ、トライしてみていただけたらと思います。