最近は、
子供には英会話よりも哲学を習わせたい
そんな親御さんも、いらっしゃるようです。
もちろん、英会話が悪いわけではないし、
哲学の方が正解だ!というわけでもありません。
要するに、親御さんが、今の時代に何を見て、
何を優先するのか?
その違いがあるだけです。
そこで、今日は、
英会話と哲学、どちらを選んだら良いのか?
その目安をお話ししたいと思います。
英会話を選ぶなら
子供が英語をペラペラ話せたらいい。
そう思う親御さんは、多いと思います。
けれど、子供に英会話を学ばせる一番の効果は、
ネイティブと触れ合うことで、
- 外国や外国人(ひいては英語)への興味が生まれる
- 外国や外国人への恐怖心が払拭できる
この2点だと思います。
肝心の英語ペラペラは、
子供が中学ぐらいになった時に、
英語を積極的に話したい!と思う姿勢として現れるだけで、
普通、親御さんが期待するような目に見えての効果はありません。
でも、
「な~んだ。そんな程度なの?」
と思ってはいけません。
なぜなら、中学生で、
英語を話したい!と言う積極的な姿勢がある子は、
同じ100点を取っても、
単に受験科目として英語を勉強している子とでは、
その中身、深さ、理解度は、全然、違います。
その違い=結果が出るのは、
おそらく、高校、大学、社会人になってからでしょう。
つまり。
子供の英会話には、すご~く、長い目が必要だ!
ということです。
哲学を選ぶなら
哲学と言っても、子供の場合は、
「人生とは?」なんて、難しいことを学ぶのではありません。
要するに、
- 自分で考える力を養う
- コミュニケーションの基礎を身に着けさせる
ために、哲学を利用するわけです。
考える力を養うために必要なこと
自分で考える力を育むためには、
- 他人の意見を真摯に聞く
- 自分の意見を堂々と言う
この二つの姿勢が、必要です。
そして、この姿勢を身に着けるためには、
自分と他人は全く違う存在なのだ!
ということを、心の底から理解できていなければいけません。
特に日本では、和を重んじるがゆえに、人と同じことをしなきゃ!
という空気感が、漂いまくっています。
そのため、
- 人と違うことをすること、
- 人と違う意見を言うことは、
正しくないことなのだ・・・
そう思い込んでいる子も多いのです。
でも、それでは、
子供はいつまでたっても、自分で考えようとはしません。
これを変えるためには、
- まず、自分と他人は全く違う存在であること。
- だから、意見が違うのは当たり前であること。
- 他人の意見は、真摯に聞くのがマナーであること。
これを徹底させるのです。
そうすると、当然のことながら、
コミュニケーションの基礎も、一緒に身についていきます。
まとめ
今、学校では、考える力を養おう!と、
アクティブラーニング的に、
グループでの話し合いをさせる時間が設けられています。
でも、現実には、
「できる」と思われている子ほど、この時間が嫌いです。
なぜか?わかりますか?
ほとんどの場合、
できると思われている子だけが意見を言って、
残りの子達は、「そうだ、そうだ、それでいい」
で終わらせてしまうからです。
一方、
英語で話しましょう!という時間は、さらに悲惨になります。
英語で話す気など、さらさらない生徒が中心になって、
日本語でくっちゃべっているだけだからです。
もちろん、すべての学校がそうだ!
と言うつもりはありません。
でも、少なくとも
- 英会話力
- 考える力
- コミュニケーション力
は、身長が伸びるように、自然と身につくものではありません。
ぜひ、
学校だけに頼ることなく、
もちろん、塾や教室だけに頼ることなく、
ご家庭でも、積極的に取り組んで頂けたら・・・と思います。