コミュニケーション力アップ

間違えやすい英語の接続詞soから始めよう

マーク・ピーターセン氏の著書には、至るところに

接続詞「so」の使い間違いが指摘されています。

 

接続詞「so」は、

強い因果関係がある

当然、そうなってしかるべき

時に使うものなので、

1、I ate too much.So I have a stomachache.

2、I’m from Nagasaki.So now I live alone in Tokyo.

ではなく、

1、I ate too much,and I have a stomachache.

2、I’m from Nagasaki,and now I live alone in Tokyo.

とするべきだと。

 

そうやって指摘されれば、なるほどと納得できます。

ところが、

何度、「so」について説明しても、何度、英文を直しても、

また、学生達は「so」を使ってくるのだそうです。

※ピーターセン氏は明治大学の教授です。

 

その理由を氏は、明確に述べてはいません。

が、日本人として英語を学んできた身としては、

接続詞への無頓着さが原因ではないか?

と思うのです。

 

 

 

接続詞は、ずっとおまけだった

中学校や高校時代の英語学習を思い出してみれば、

接続詞はほとんど「おまけ」だった気がします。

 

たとえば「so」の場合、

一番、脚光を浴びるのは、「so~that構文」であり、

接続詞の「so」は、話題に上ったことすらありませんでした。

 

実際、私達は、ほとんどの接続詞を

and=そして

but=しかし

because=なぜなら

so=だから

という具合に、意味だけ覚えて済ませてきたのです。

 

ですから、

ある日、突然、

「soの使い方は、そうじゃない!」※シャレ?

と指摘されても、

狐につままれたような気持ちになるだけで、

その重要性に気づけないのです。

 

なぜ?接続詞は大切なのか?

実は、接続詞というのは、文章を作る上では非常に重要な役割を担います。

 

もう一度、さきほどの英文を見てみましょう。

1、I ate too much.So I have a stomachache.

2、I’m from Nagasaki.So now I live alone in Tokyo.

 

これらの文章にsoが使えないのは、

1、食べ過ぎたからと言って、お腹が痛くなるとは限らない。

2、長崎出身の人が、必ず、東京で一人暮らしをするわけではない。

のに、

1、食べ過ぎたら、当然のごとくお腹が痛くなる

2、長崎出身なので、当然、東京で一人暮らしをする

と言ってしまっているところにあります。

 

もちろん、日本人的には、

「それが何?細かいこと言いすぎだ!」

と言いたくなる気持ちもわからないではありません。

 

が、英語を学ぶということは、

どんな相手に対しても、どんな状況下でも、

自分の言いたいことをきちんと伝える術を学ぶということです。

 

ならば、

できるだけ誤解のないような「文章」を作る努力は、欠かすべきではありません。

 

確かに親しい間柄ならば、

共通の状況認識もあり、お互いへの理解も深いため、

何を言っても、伝わることがほとんどです。

が、

自分と異なる意見の相手、

自分とは状況が異なる相手、

自分とは言語が違う相手、

自分とは育ってきた社会が違う相手、etc.

こういった人たちと対話(コミュニケーション)をするためには、

やはり、論理が要求されるのです。

 

そのために、

接続詞に敏感になることは、とても重要です。

なぜなら、

接続詞の選び方一つで、論理は破綻したり、飛躍したりするからです。

 

そしてこのことは、英語を学ぶ時だけではありません。

母語である日本語を使う時であっても、

適切に接続詞を使うことが、誤解を招かない対話のポイントになります。

 

接続詞のsoから始めよう

野矢さんの本、好きです

 

まとめ

なんてことをエラソーに書いていますが、

私自身、長い間、接続詞はおまけだと思っていたし、

こうして日本語で文章を作る時も、

自分の感覚でホイホイ接続詞を使っておりました。

 

そのせいでしょうね。

ピーターセン氏の指摘する英語の「so」の

  • 「強い因果関係」
  • 「当然の「だから」」

と言う感覚は、参考書やら辞書を見ても、どうしても理解できませんでした。

 

Aゴトウ

ちなみに理解できなかったのは?
I ate too much.So I have a stomachache.はダメなのに
I had a headache,so I went to bed.はなぜOKなのか?
同じような流れに見えるのに何が違うのか?
あなたは、説明できます?


 

でも、大事なのはココからです。

理解できなくてもあきらめず、

問題のまわりをウロウロしていれば、

ある時、突如、ひらめくことがあるものです。

 

Aゴトウ
私の場合は、「そうだ!まず、論理を学ぼう!」でした。

 

そして、このひらめきこそ、英語学習の先にあるメリットでもあるのです。

これは何も、英語学習に限ったことではありません。

何かを深く掘っていけば、必ず、いろんな「学問」につながっていきます。

そのつながっていく感じ。

リンクしていく感じ。

これは、人生最大の喜びと言ってもいいほどです。

そのきっかけに「英語学習」がなるといいな。と思います。

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