今回は、大人の英語学習の中でも、
英語の動詞「自動詞と他動詞」についてお話しします。
英語学習の中で、自動詞、他動詞を学ぶことは、
英語力を飛躍的に伸ばすだけでなく、
仕事やビジネス、人生にもメリットがある・・・
という一石二鳥のお話しです。
目次
大人向け、自動詞・他動詞の学び方
自動詞・他動詞と聞いただけで、
文法的なイメージを思い浮かべる人も多いかと思います。
ですが、自動詞・他動詞というのは、
大人の場合、文法的に見分ける必要は全然ありません。
その理由は、2つ。
文中においては、理解できる
まず、
今回の大人の英語学習は、英語を読むということを、目的にしています。
ですから、
もし、自動詞、他動詞が見分けられなくても、
前後の単語から、英文の意味はなんとなく推測できます。
たとえば、
1、The door opened.
2、He opened the door.
を見てみましょう。
1は、ドアが開いた。
2は、彼はドアを開けた。
自動詞とか他動詞とか、考えなくても、
理解できたはずです。
わからなくても、辞書がある
もちろん。
上記の例は、簡単でしたから、
これが、もっと難しい単語とかが、並んでいたら、
ちょっと、????になるかもしれません。
でも、そういう場合であっても、
大人の場合は、辞書という強い味方があります。
学生のテストとは違うので、
わからない動詞は、すぐに辞書を引けばいいだけです。
辞書さえ引けば、
- 自動詞なのか?
- 他動詞なのか?
- はたまた、両方使えるのか?
全部、詳しく書いてあります。
大人ならではのチェックポイントは?
それよりも、大人にとって、大事なのは、
そもそも、
自動詞か?他動詞か?
なぜ?見分ける必要があるのか?
という部分だと思います。
影響があるのか?ないのか?
その前に、
まず、自動詞と他動詞の定義を確認しておきましょう。
- 自動詞・・・単なる動作(力を及ぼさない)
- 他動詞・・・主語が、動詞のすぐ後ろのものに対して、影響を及ぼしている
こう考えておけば、とりあえず大丈夫です。
でも、それが、一体、どんな意味をもたらすのか?
ここからが、大人の学習になります。
形からイメージできる
と言っても、難しくはありません。
英文の形からイメージすれば、1秒でわかります。
例文で見てみましょう。
たとえば、
Who broke this cup?(他動詞)
という文は、
主語のwhoが、brokeという動作で、直接this cupにつながっています。
つまり、主語に原因があって、カップが壊れるという結果が生じた。
そういうニュアンスが感じられます。
一方、
This cup broke into pieces.(自動詞)
こちらの場合は、
動詞の後ろに into がくっついていますよね?
これは、要するに、クッションだと考えましょう。
つまり。
(当たり前だけど)主語であるthis cupの力が及んだわけではなく、
ただ、粉々に割れちゃった。
そういう事実を言っているだけです。
これらのことから、
自動詞か?他動詞か?さえ見分ければ、
英文が持つ、力の動きみたいなものが、はっきりと見えてきて、
英語の読解力は、大きく飛躍するはずです。
まとめ
英語の本や記事を読む時に、
大雑把に、内容をつかむだけなら、
日本語訳を読んだ方が早いはずです。
でも、日本語訳だけでは、見えて来ないものがある。
その中の1つが、自動詞、他動詞の概念なんですね。
ぜひ、
- 力が動く方向、
- 影響のあるなし、
そんなことを考えながら、英文を読んでみて下さい。
今まで、当たり前にスルーしていた英文に、
もしかしたら、深い意味があることに、気づくかもしれません。
そして、そうした読解力が伸びてくると、
英語学習だけでなく、
日本語においても、使う言葉、使われる言葉に敏感になり、
今まで見えなかったものが、見えてくるようになります。
ぜひ、英文に丁寧に接する癖を身に着けてください。
その習慣は、ビジネスや人生にもちゃんと役立ちます。