英語学習のメリットの一つに、
論理的思考力が身につくということがあります。
でも、せっかく身についたはずの論理的思考力を、
仕事に生かせていない人も多いんですね。
なぜでしょうか?
それは、
- 英語学習は英語学習。
- 仕事は仕事。
というふうに、明確に線引きをしてしまっているからです。
そこで、どうすれば?
英語学習を仕事に生かせるようになるのか?
今日は、そんなお話を。
自分のあいまいさに気づく
私達が使う日本語は、とても曖昧です。
でも、私たちは、それに慣れてしまっているので
「自分のあいまいさ」に気づかないことも多いんです。
ところが、
英語学習をしていると、そこに「無頓着」ではいられなくなるんですね。
それが、一番、顕著に現れるのが、
日本語を英語に訳す時です。
主語・所有格が消える
たとえば、
日本語で話す時には、
「家に帰る」
「手を挙げて!」
「どうだった?」
のように、
主語も所有格も省略するのが普通です。
でも、これを英語に直そうと思ったら、
I’ll go home.
Raise your hands!
How was your meeting ?
のように、
省略されている部分をちゃんと補わないと英文になりません。
こうした状況を、仕事に当てはめて考えてみましょう。
英語においては、主語や所有格と言うのは、
ある意味、主役と同じです。
そんな大事なものすら、省略してしまうんです。
つまり。
日本語を使う私達は、
(主語や所有格に限らず、いろんな情報を)
ついつい、省略してしまう癖がある!
ということがわかります。
実際、
- その場の状況を見れば、
- わかるだろう?
- わかるよね?
- わかるに違いない!
日本語には、そんな空気感があるように思います。
でも、それは、仕事において、
十分にトラブルの元になり得るものです。
そこで。
日本語を英語に訳すつもりで、
足りないものを補いながら、話したり、聞いたりするようにしてみましょう。
意外にも、自分の思い込みや勘違いってあるもんだなぁ・・・
と気づくはずです。
日本語を英語に直せないのは何故?かを考える
英語学習で、よくある悩みのひとつに、
日本語を英語に直せない!
ということがあります。
たとえば、
仕事が終わった時に使う
「お疲れ様」
これが、言えない!と言う人は738万人もいるようです。
多分、ほとんどの人が
- 英単語を知らない
- 英語特有の言い方を知らない
ということで、検索するのだと思いますが、
実は、問題は、そこではないんです。
大事なのは、
なぜ?その言葉を言いたいのか?
ここに、気づくことです。
さらに詳しく
何かをやってくれたことに対して「お疲れ様でした」と言う時には、「Thank you for ~」
本当に相手が疲れてるような時「お疲れ様」と言いたいなら、「You must be tired.」
単に帰る時の挨拶ならば、「See you tomorrow.」となります。
日本語の「すいません」で考える
ここで、もう一つ、わかりやすい例を出しましょう。
日本語の「すいません」です。
実際、この言葉は、とても便利なので、しょっちゅう使っています。
たとえば、
- 手伝ってくれた人に向かって「すいません」
- うっかり水をこぼしてしまって「すいません」
- 人込みの中をすり抜ける時「すいません」
という具合です。
では、これも、英語に変えてみましょう。
すると、全部、言い方が変わります。
- Thank you.
- I'm sorry.
- Excuse me.
つまり。
英語は、
日本語のようにコンテクスト(その状況)に依存するのではなく、
自分が言いたいことは何か?を
一番、適切な言葉を使って、相手に伝える。
言語なんですね。
実際、仕事では、
説明不足が原因で、お互いが勘違いしトラぶった・・・なんてことが、よくあります。
でも、上記のような英語的な発想(論理的思考)が身につけば、
複雑な仕事の話でも、
非常に明確にきちんと!相手に伝えることができるようになります。
なぜなら、
あいまいな言葉や言い回しなど、自然と避けるようになるからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もしかして、
英語を学習して、目的を達したその暁には!
仕事にも役に立つに違いない!
そう思ってはいませんでしたか?
でも、そうじゃありません。
英語学習は、学習している時も、
ちゃんと、仕事の役に立っているのです。
ぜひ、自分の中で、英語学習と仕事をリンクさせてみてください。
いろいろな、発見があると思いますよ。