英語とプログラミング、子供にはどっちがおススメ?
と聞かれたら、
本当に!将来、役立つのであれば、どっちも!学びましょう!
と答えます。
ただ、今の状況は、
- 英語教育改革が始まる
- プログラミングの授業も始まる
ということで、
英語教育業界、プログラミング教育業界の煽りがすごいので、
慌てず、ゆっくりと見極めるようにした方が賢明です。
その理由を、今日はお話します。
英語とプログラミングに必要な環境は?
なぜ?私が、子供の英語と子供のプログラミングに懐疑的か?
と言うと、
どちらも、将来、何の役に立つのか?わからない。
からです。
その理由は、
多くの教室がクソだから!ではありません。(笑)
週に1度通う・・・という状況に問題があるからです。
たとえば、英語にしても、プログラミングにしても、
「すごいねぇ、その年で、そこまでできるなんて!!」
と言う子は、
間違いなく、教室に通っていない間も、
英語やプログラミングに接しています。
これは、どんな習い事であっても同じです。
ピアノを例にするとわかりやすいと思います。
通常、ピアノは週に1度30分のレッスンです。
もちろん、習わせている親の方もピアニストにしたいわけではないので、
それぐらいのレッスンで構わないと思っています。
でも。だからって、
ピアノに触るのが、そのレッスンの時だけ!
なんてことは、絶対にないはずです。
家で何度も練習をして、そして、レッスンの時にその成果を見せる。
これが、当たり前のこととして、できなければ、
ピアノなんて、いつまで習っても、弾けるようにはなりません。
さらに、もう一つの理由として、年齢(レベル)の問題があります。
たとえば、先ほどのピアノですが、
部活や勉強などの理由で、
中学以降、続ける子がぐっと減るんですね。
そして、これは、ピアノに限ったことではなく、
英語やプログラミングでも同じです。
多分、親御さんの言い分は、
「学校の成績が何より大事」
「部活で疲れてる」
「送り迎えが面倒」
「目に見えて結果が出ない」
そんな理由なんだと思います。
でも。
子供というのは、
小学生の時よりも、中学生に上がってからの方が、伸びが大きいんです。
なぜなら、
身体や心が成長するだけでなく、
理解力も大きくアップするからです。
だから、ピアノも英語もプログラミングも
教えている先生としては、
よし!ようやく中学生だ!
これからは、小学生の時には、やらせていなかった高いレベルの課題にも挑戦してもらおう!
そんな、意気込みが絶対あるはずなんです。
ところが、残念なことに。
多くの子は、その前に止めてしまいます。
もちろん、やらせたいのは親だけで、
肝心の本人にやる気がないことも、原因の一つではあるのかもしれませんが、
どちらにしても、子供の頃、習ったわりには、
- 楽しむためのピアノも弾けない。
- 気楽に英会話もできない。
- 仕事に必要な簡単なプログラミングもできない。
という結果に終わります。
英語とプログラミングに必要な能力は?
実は、英語とプログラミングというのは、
似ても似つかないように見えて、コアの部分は同じです。
そのコアとは、
「プログラミングも英語を使います。」
なんて、単純な話ではありません。
英語とプログラミングに共通するコアとは、
何と言っても、論理的思考力なんです。
よく、
英語やプログラミングを学ぶと、
論理的思考力が身につくと言われますが、
実は、それって、逆です。
つまり。
英語もプログラミングも、
論理的思考力がないと、上達しないんですね。
これ。
いつのまにか、
英語やプログラミングを学ぶ機会を与えさえすれば、
誰もが、
- 論理的な思考力を持つようになり、
- 問題解決能力がつく
なんて話にすり替えられているようですが、
現実はそうじゃありません。
まとめ
おそらく、多くの親御さんは、
ピアニストと同じで、
- ネイティブ並みに英語ペラペラ、
- 一流のプログラマー
そこまでの夢を見ているわけではないと思います。
でも、だからと言って、
教室に通わせているからほったらかし・・・では、
よくありません。
もちろん、英語やプログラミングを家庭でも教えて下さい、
と言っているわけではないんです。
ただ、
- 論理的思考力の芽を育てておくこと
- 長い目で見ること
だけは、忘れないようにして頂きたいと思います。
ちなみに、論理的思考力の芽を育てるのは、
子供に、いろんな経験をさせるだけでOKです。
そうした様々な経験(それは、家事でも何でもOKです)が、
子供に「考える」きっかけを与えることになるからです。
たとえば、
初めてのスポンジケーキ作りをしたとしましょう。
たとえば、卵がうまく泡立たなかった。
- この失敗の原因は何か?
- なぜ?うまくいかなかったのか?
そう問いかけ、一緒に考えてあげるだけで、
論理的思考力の芽は育てることができます。
実際、この論理的思考力が身についてくれば、
英語もプログラミングも、
あとは、本人のやる気次第で、何歳からでも、ものにできます。