英語を話せるようになりたい中学生がやるべきことは、なんでしょうか?
聞くだけ!という、あの有名な教材に頼ることでしょうか?
それとも、その他の英会話教材を勉強することでしょうか?
いいえ。違います。
まずは、こちらをご覧になってください。
東洋経済のオンラインに、こんな記事があります。
日本で英語が話せるようになる「3つの条件」ネイティブと話すだけでは無理
この記事に書かれている「条件」とは、
1、英語が話せる日本人に教えてもらう
2、中学校の教科書をマスターする
3、会話の場を作る
この3つなのですが、
実は、中学生にとって、一番の弱点になるのが、
2番目の中学校の教科書をマスターするという部分です。
「まさか?そんな、ばかな。」
「ちゃんと、中学校で教科書は習っている」
「何より、うちの子は成績だっていいのよ!」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
が、
学校の成績が良いということと「中学校の教科書をマスターする」
この二つは、イコールではないのです。
むしろ、「中学校の教科書をマスターする」というのは、
私たちが思っているよりもはるかに、難しいものです。
なぜ?中学英語のマスターは難しいのか?
一番大きいのは、私たちの意識の問題です。
おそらく、多くの中学生が(多分、大人も)
学校英語とは、
- あくまでもテスト教科であり、
- 英語を話すこととは別のもの。
そう、思い込んでいます。
ですから、
中学生にとって、
「英語の教科書をマスターする」ということは、
- He likes cake.を疑問文にできたり、否定文にできること。
- 現在完了とは、have+過去分詞だと覚えること。
- goの意味は、「行く」と覚えること。etc.
こんな認識だと思います。
そのため、いつまでたっても、
- 英語は、暗記科目でしかなく、
いつまでたっても、
- 英語を話せるようにはならないし、
いつまでたっても、
- 中学英語はマスターできないままです。
話せるように、中学英語をマスターする
では、一体、どうすれば、中学英語をマスターすることができるのでしょうか?
何より意識すべきは、英語は並べていく言語であるという点です。
これは、日本語にはない感覚なので、特に意識をしないといけません。
そして、英語の並べ方は、基本5つしかありません。
ですから、まずは、その並び方を覚えることから始めます。
その並び方のことを「5文型」と呼びますが、
今回、5文型の説明はやめておきます。
中学校の教科書をどう活用する?
確かに、5文型のような文法用語は、理解してしまえば、これほど便利なものはありません。
が、現実には、難しげな用語が並べば並ぶほど、中学生には、ストレスになります。
そこで、今回は、もっと簡単に5つの基本文を押さえることにします。
用意するのは、中学校の教科書です。
では、早速、始めましょう。
やるべきことは、一つだけ。
ユニットごとに大きく取り上げられている基本のターゲット文を、声を出して読み、暗記してください。
特に中学生は、学校でもターゲット文を学んでいますから、
覚えるのは、比較的、簡単だと思います。
では、なぜ?ターゲット文の暗記を行うのか?
一つは、普通に文法を覚えるため。(進行形とか、受身とかですね)
そして、もう一つは、英語の並べ方を学ぶためです。
ほとんどの中学生が、文法チェックしかしない。
それが、ターゲット文です。
そこに、英語の並べ方を学ぶという意識を付け加える。
それだけで、英語への理解はグ~ンと深くなります。
つまり、ターゲット文は1つで2度美味しくなるのです。
そして!
英語の並べ方を意識しだすと、どうしてもやらねばならない!ことが見えてきます。
単語の強化も一緒に!
それが、単語の強化です。
単語の強化=単語の覚え方と言ってもいいかもしれません。
※暗記する方法ではありません。
実際、単語暗記は、
- 意味を覚えるもの。
- スペルを覚えるもの。
そう思っている中学生は多いです。
が、その単語は英文の中でどこに並ぶのか?
どう並べるべきなのか?
そこまで一緒に学ばなければ、
単語を自由自在に使うことはできませんし、英語も話せるようにはなりません。
これを解決するために、
- 品詞を覚えること
を求める先生もいらっしゃいます。
ただ、それだと、あまりに文法的すぎて、
中学生には、向かない気がします。
それよりも、むしろ、
ターゲット文を元にした英文を、たくさん作る!
練習をした方が現実的です。
たとえば、
I gave him a present.
というターゲット文ならば、
I gave my mother a present.
I bought her a present.
I handed her a map.
のように、
どんどん、作っていくのです。
これをやるためには、
本来は、ちゃんと辞書を引くのがおススメなのですが、
中学生にそこまで求めるのは酷かもしれません。
そういう場合は、下記のような本を利用しても良いでしょう。
こうしたトレーニングを積んでいくと、
単語の並べ方次第で、英文は意味が決まる!!
ということが、感覚的にわかるようになってきて、
ずいぶん、ラクに話せるようになると思います。
まとめ
中学の成績は良いのに、英語が話せない。
この一番の理由は、
英語の並び方を学んでいない
ところにあります。
もちろん、人によって、細かな文法の知識や単語力の差はあると思います。
でも、英語は、基本的に、非常にシンプルな言語です。
その基本となる並べ方は、たった5つだけです。
この英語の根幹である5つの並べ方さえ、しっかり体にたたき込んだら、
英語は話せます。
英語は使えます。
※ただし、努力は必要ですよ。