英検受験の低年齢化が進んでいるようです。
大学受験で民間試験を考慮に入れるとか、入れないとかの話があるので、それも無理からぬ話だとは思います。
ただ、多くの親御さん達が、英検合格ばかりを視野に入れているのが気になります。
もちろん、英検を受ける以上は、合格を目指すのが当たり前なんですが、
注意しておきたい英検の単語数について、改めて知っておいて頂きたいと思います。
英検合格ラインの単語数は、少ない?
まず、英検の合格ラインの単語数を見てみましょう。
英検5級 400~500語
英検4級 600~700語
英検3級 1250~1350語
となっています。
でも、なんとなく、少ないような気がしませんか?
それもそのはず、英検は大体6割ぐらいの正解で合格するからです。
しかも、4択問題なので、鉛筆転がしても正解できる確率は4分の1!
つまり、書き取り問題よりも、はるかに点数は取りやすい試験です。
英検で出題される単語数はどれくらい?
一方、現実に、英検で出題される単語数は、
英検5級 600語
英検4級 1200語
英検3級 2400語
となっています。
これを、最初にお話した合格ラインの英単語数と比べてみましょう。
英検5級には、それほどの差はありません。
ですが、4級も3級も、合格ラインと、実際に出題される単語数とでは、
約2倍の差がある。
ってことにご注目下さい。
英検の落とし穴とは?
実はこの英単語数の差こそが、英検の落とし穴です。
そりゃあ、誰だって、英検に受かれば嬉しいですし、受かったとたん、思うわけです。
「5級に合格したら、次は4級だ!」
「4級に合格したら、次は3級だ!」ってね。
もちろん、そのモチベーションは決して悪いわけではありません。
でも、合格ラインと出題される英単語の数に大きな差があるということは、一体?どういうことなのか?
という疑問は、持っておくべきでしょう。
実際、
英単語力が600語の子と、英単語力が1200語の子では、
- どちらが、英語を聞き取れるでしょうか?
- どちらが、英語を話せるでしょうか?
- どちらが、英語を読めるでしょうか?
- どちらが、英語を書けるでしょうか?
こう質問すると、私の言わんとしていることが、とても、よくわかると思います。
まとめ
英検合格を目指すことは、決して悪いことではありません。
ただ、合格か不合格か?という視点だけで英検を捉えないようにしましょう。
なぜなら、
実際に役に立つのは、英検合格よりも、英単語力の方だからです。
ですから、合格のためだけの勉強をしないこと。
英検を勉強する時には、
1、まずは、英単語力をつける。
大事なのは、合格ラインの単語数ではなく、出題される単語数にフォーカスすることです。
2、出題された問題をどこまで理解できているのか?確認する
英検の問題が4択であることを考えると、ここも大事になってきます。
全部、楽勝で解けた!自信パンパン(笑)にあります!ぐらいで合格するのが、理想です。