子供の将来

大学入学共通テストのプレテストで英語学習を考えてみよう

2019年8月2日

共通テストのリスニングの変化

子供英語の先にあるのが、大学入学共通テストだとは思いませんが、それでも、大学までは行ってもらいたい!という親御さんは多いはず。

その大学入試が2020年度から変わるのは、すでに、ご承知だと思います。

ただ、大学入試においての英語のニュースは、どちらかと言えば、民間試験の英語資格を利用することに対してのものが多く、肝心のテスト内容については、よく知らない親御さんが多いのではないでしょうか?

大学受験なんて、まだまだ先のこと!

もしかしたら、そう思われるかもしれません。

でも、2020年度に行われる大学入学共通テストの改革は、今の子供達にこそ、大きな変化をもたらすのです。

子供たちが高校生になった時、慌てても、もう間に合わない!!なんてことにならないためにも、今から、前倒しで対策をしておくことは、当然でしょう。

 

 

英検を取得すれば安心ですか?

こうした変化に敏感な親御さんの中には、子供英語のうちから、英検取得を目指している方も多いようです。

確かに、英検取得の勉強をすることは、大学出願時だけでなく、大学入学共通テストにもプラスになることだと思います。

でも、子供の英検取得を、今までと同様の詰め込み受験勉強と同じ感覚で捉えているのであれば、今すぐ、その考え方を改めるべきでしょう。

 

英検はただ、〇級を取得すればいいわけではありません。

英検〇級の取得は、そのレベルの英語ならば、聞く、話す、読む、書くが、完璧に使いこなせる。

こういう状態になっていることが何より重要なのです。

 

大学入学共通テストのプレテストを見てみよう

そこで、まず、最初に見ておきたいのは、今までのセンター試験と、2020年度から始まる大学入学共通テストの英語テストの違いです。

大きく変わった点は、何と言っても、リスニング問題でしょう。

下記をご覧ください。

大学入学共通テストでは、今までよりも、リスニングに比重がおかれるようになったことがわかります。

共通テストのリスニングの変化

とは言え、上記の表では漠然としすぎて、イメージしにくいと思いますので、どんなふうな問題に変わるのか?

実際のプレテストを見てみることをおススメします。

Aゴトウ
ネット上に、大学入学共通テストのプレテストのリスニング問題があります。こちらのサイトでご覧頂けます。

 

ちなみに私は、このリスニング問題、実際にやってみました。

そして、やはり、早い段階から気を引き締めて準備しておかないと!

そう実感したのです。

というのも、

プレテストでのリスニング問題は、単にスクリプト(読み上げられる文章)の内容が、そのまま、答えの選択肢に反映されるわけではありません。

親御さん世代のリスニング問題と言えば、リスニング問題の解き方テクニックさえ覚えてしまえば、なんとか点数は取れたはずです。

でも、これからは、そういうわけにはいきません。

英語のリスニング問題もまた、文科省が大学入試改革で宣言していた通り、思考力、判断力、表現力が問われる形になってきているのです。

Aゴトウ
英語のリスニングレベルとしては、英検の2級ぐらいです。そこで、比較のために、英検2級のリスニング問題もやってみましたが、英検2級のリスニング問題の方が、単純で答えやすい感じがしました。

 

英語学習で考えるべきこと

実を言うと、大学入学共通テストのプレテストなんて、正直、なめてました。

特にリスニングは、聞き取りさえできれば、大丈夫だ!と。

でも、実際にやってみてわかったのは、聞き取ったことを元にして表を作ったりするのが、意外に難しかったんですね。

しかも、テストですから、現実には時間制限もあるわけです。

 

つまり。

英語のテストだからと言って、机にかじりついて英語の勉強をやっているだけではダメだ。

ということが、はっきりとわかりました。

もちろん、最低限、英語を聞き取る力、文法力、単語力は必要です。

でも、それ以上に、思考力、判断力、表現力に加え、コミュニケーション力(どんな話題にもついていける能力)なども、養っておかなければならないのです。

 

今の小中学生の現状は?

ところが、そんな折も折。

先日、小中学生を対象とした全国学力テストの結果が発表されました。

 

英語においては、

2枚の図を比較して、25語以上で自分の考えを書く問題の正答率が、なんと!1.9%しかなかったそうです。

また、国語や算数(数学)においても、

  • 考えをまとめることが苦手
  • 情報を整理する力に課題あり
  • 複数のデータ処理が苦手

といった結果が出ており、

今の小中学生の思考力、判断力、表現力の弱さが見て取れます。

 

しかも、この、思考力、判断力、表現力というものは、一朝一夕に学習できるものではありません。

単なる暗記だけなら、短期勝負でもなんとかなるでしょう。

でも、思考すること、判断すること、表現することは、習慣の中で身に着けていくものです。

 

参考

具体的には何をすれば良いのか?については、下記の記事も参考にしてみて下さい。

塾不要の子育て論

子供には英会話より哲学?

英語力を伸ばすメタ思考トレーニング

子供英語と読書の意外な関係

 

まとめ

英語教育改革のおかげで、「英語は大事なものだ」と理解している親御さんは増えました。

でも、何故?大事なのか?

その理由を明確に語れる人は、あまりいないのが現実です。

 

それでも、わが子には大学に行ってもらいたい。

そう考えている親御さんは多いようですから、現実的な問題として「大学入学共通テスト」について、正しく知ってもらいたいと思いました。

 

おそらく、今までの感覚だと、大学受験=進学塾に行かせれば良い。

そんな図式を思い浮かべていた親御さんも多いと思います。

確かに、机の上で行う勉強ならば、進学塾の先生にまかせれば良い話です。

でも、新しい時代は、それ以外のスキルも必要になってきています。

そうした時代に、後手後手に回らないために、今、子供に何をしてあげるべきか?

ぜひ、考えてみて欲しいと思います。

 

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